ある日、突然にとなり町との戦争がはじまった。だが、銃声も聞こえず、目に見える流血もなく、人々は平穏な日常を送っていた。それでも、町の広報紙に発表される戦死者数は静かに増え続ける。そんな戦争に現実感を抱けずにいた「僕」に、町役場から一通の任命書が届いた…。見えない戦争を描き、第17回小説すばる新人賞を受賞した傑作。文庫版だけの特別書き下ろしサイドストーリーを収録。


一応そこそこの評判を聞いたので、文庫になっていたからゲット。

んー、これがデビュー作ってことになるんですか。
たしかに新人として、着眼点がユニークかもしれない。でも、絶対的に筆力が足りない気がした。

なんていうか、扱っているテーマに対し、現代的な表現を使ってぼかしているように見せているんだけど、本当のところ作者もちゃんと軸になる部分に対しての強い意識というか結論(持論?)を持ててないような…。

私は、作中で演出として明らかにしなくても、作者はちゃんと意見を持っている必要があるんじゃないかなあ?って思うんだけど、…どうなんだろう。
そういう意味で、物凄く私には物足りなかったです。

積読消化月間

2007年3月11日 日常
ひたすら読書の日。

最近、休日にちゃんと本が読めて、嬉しい。
溜まった海外ドラマも順調に消化しているし、いいペースです。

来月からの悲壮なスケジュール(笑)を考えると、今のうちにゆっくりしておかないと、って思っちゃうしねえ。

今週はまた出張が多そうなので、疲れを溜めすぎないように気をつけないと。

では、また。

標準という感覚

2007年3月10日 日常
今日は朝から自宅のメンテナンスがあった。

先日点検の時に見つかった不具合の修理ということで、何故か開始が朝から。

数時間で終わるものだと思い込んでいたので、作業担当者が挨拶にきて「夕方までには終わると思います」とか言われてびっくり。
午後から外出の予定があったので、「午後から留守にしたいんですけど…」と話をして、屋内作業は午前中に終わらせてもらうよう交渉したのでした。

不具合の一つが、居間の窓の開閉時に不自然な音がする、というものでした。
これは、窓をスライドさせる車部分の部品交換ということで、作業は当然窓全開。てか、窓を取り外しての作業。

その間、猫どもがベランダに脱出しないように見張ってる必要があったので、すげえ寒かった(^^;。

それにしても、この異音ってのが、実はここに引っ越してきてからずっとしていた音だったんだよね(笑)。
だから家族全員、その音が標準(普通)の音だと思っていたわけ。
先日の点検で、「ああ、この音はなんかヘンだねえ」と言われて、その時初めてオカシイということに気がついたという…(^^;。

普段、あんまり開け閉めしない窓だったってこともあるけど、点検の人ってちゃんと細かいところもチェックするんだなあと、妙なところで感心しちゃった(笑)。

昼を過ぎてから外作業ということになったので、相棒と外出。
図書館で本を返して、再びリクエストの手続きをして、買い物をして帰宅。
普段より家を出るのが遅かったのもあって、帰宅したらもう外は真っ暗で、疲れちゃった。

夜は録画した番組を消化してから就寝。
ふう。

では、また。

優雅な仕事日

2007年3月9日 日常
朝から出張。

丁度通勤ラッシュの時間だったので、辛かった。
ラッシュなんて、ほとんど経験ないからなあ。

作業そのものは楽勝。
先日の残項目の確認だけだったので、気が楽だってのもある。
データを回収して、修正確認をして、終了〜。

往復の電車ではサクサクと本が読めて、こちらも快調です。
うふふ。

今月はリラックス月間でいけそうだわん。

では、また。
六本木心中 (アン・ルイス)
Return to Myself (浜田麻里)
My Revolution (渡辺美里)
RASPBERRY DREAM (REBECCA)
SEVEN YEARS AFTER (PRINCESS PRINCESS)
翼の折れた天使 (中村あゆみ)
永遠の一秒 (田村直美)
TATTOO (中森明菜)
DISTANCIA 〜この胸の約束〜 (杏子)
City Hunter 〜愛よ消えないで〜 (小比類巻かほる)
限界LOVERS (SHOW-YA)


一月には出てたんだけどね、いろいろあって結局今頃のゲット。
ファン失格(^^;。
エイベックス移籍、第一弾です。

これは80年代90年代の女性ボーカル曲のカバーアルバムです。
どれもメジャーな曲なので、知ってる人も多いでしょう。

それにしても閣下の音域の広さと高音域の強さには、改めて脱帽ですな。
女性ボーカルの曲なのだけど、男性ボーカル用にメロディラインを下げることもせず、原曲にあるようにちゃんと歌ってるのって、凄い。
さすが、ヘビメタでシャウトを聞かせていた実力の持ち主(笑)。

基本的に曲のアレンジも大げさに変わっていないので、聞きやすいかもしれないです。

アレンジは、外国のヘビメタの有名なグループらしくて、ちゃんとどれもヘビメタになっているのは面白かった。

個人的にイチオシは「愛をとめないで」かな。
あと「翼の折れたエンジェル」もなかなかよかった。

最近のドライブのお供は、コレと先日買ったスガシカオのアルバム。
…我ながら妙な組み合わせだ(笑)。

寄る年波…(涙)

2007年3月8日 日常
昨日の出張時に珍しく長時間立っていたことがたたって、今日はなんだか腰が痛い(^^;。

普段、椅子に座って仕事をしていて、たまに現場に赴くのに階段を上ったり下りたりする程度なんだよね。
完全な運動不足。

ついでに最近妙な姿勢で寝るクセがついてしまって、後から足とか腰とか肩とかが痛くなることが多くなってきてるんだよなあ。
ちょっと悪い傾向だよね。

そろそろちゃんと身体を労わることを自覚しないと、ひどい目にあいそうな年齢なので、気をつけないとなあ。

夕方には腰の痛みも感じられないぐらいに復活したけど、また明日は出張です。
今度こそ座れるといいなあ。

では、また。
疲れた〜〜〜。

新幹線は座れたんだけど、その後の路線では微妙な混み方で、結局行きは立ちっぱなし。
そのときに荷物を持っていたこともあって、ちゃんとした姿勢で立ってなかったのが祟って、夜になって腰が痛くなってきちゃった(^^;。
ああ、歳だ…。

地元駅に戻ってから、同行者と一緒にちょっと一杯。

うふふ、お気に入りの彼と一緒の出張で楽しかったなあ(笑)。
面倒な出張だったものね、このぐらいの楽しみがなくちゃ(^^)。

今週はもう一回出張があるかも。
お出かけは体力的に大変だけど、普段とは違った行動ができて、それはそれで面白いわね。

では、また。

ふらふら

2007年3月6日 日常
なんだか仕事が二転三転するので、とまどうなあ…。

難しい変更が入ったわけじゃないんだけど、昨日こうしようって決めたことが、今日になってやっぱりこっちにしよう、みたいに変わったりして、その変化が一人の人の気まぐれでおこっているように見えるので、それが腹立たしいのかな。と、分析。
まあでも、やるしかないんだよね。

明日は出張。
作業は現時点では巧くいくのか、ちょっと不安があるけど、ともかく頑張ってきます。

往復に時間がかかるから、その間本を読めるのは嬉しいな。

では、また。
なにも欲しくない。誰のためでもない。誰も褒めてはくれない。ただ、飛び続けたい。僕が僕であり続けたい。生きているかぎり。


スカイ・クロラのシリーズは、現実感が全くなくて(褒めてます)、そこがこの作品の魅力の一つ。

徹底した独自世界、自己の内面に向かい続ける視点、世界も他人も関係なく、自らの決めた美しさの規範にのっとって生きる姿勢。

これは多分一つの理想なんだと思う。
とても静かで、強く、孤独な。

他のどんな物語では感じられない、特徴的なこの物語は、あと一冊で完結するのだそうです。
最後の話が楽しみで、でも終わってしまう寂しさも感じます。

シアワセ

2007年3月5日 日常
久しぶりに長編を一気読みした。

普段は細切れで長編を読むので、どうしても勢いがそがれる部分が出てくる。
物語によっては、それがマイナスになるものもあるんだよね。

今回読んだ本は、下手したら、そのマイナスに影響されそうな物語だった。

でも、今回は幸いにも、本当に物語に同化して、その世界観にどっぷり浸って最後まで集中できたんだよね。
嬉しかったなあ。

本を読むのは好きで、いろいろ読んでいるけど、それでもこういう物語に接することが出来ることは少ない。
そういう物語に出会っても、いつもいつも、最高の状態で接することができるとも限らないんだよね。

うふふふ。
ああ、楽しかった〜。

では、また。

リクエスト

2007年3月4日 日常
地元図書館にリクエストした本が入ったと連絡があったので、早速とりに行ってきた。

本は、地元図書館にはなく、県内のほかの図書館にあるのがわかっていたので、相互利用ってことで借りてもらったのね。
Webで別の図書館にあるのがわかってたので手続きをしたんだけど、借りた本をみたら、自分が思っていたところとは別の図書館からだったので、ちょっとびっくり。
ま、借りられればどこからでもいいんだけどさ(笑)。

というわけで、午前中に借りてきたので、午後に早速読み始めた。

これが思ったよりも面白くてびっくり。
てか、物語がすっごく面白いっていうか(いやまあ面白いのは面白いんだけどね)、文章がちゃんと読めるのが、嬉しい驚き。

どちらかというと軽めのノベルスラインナップから出てる本だったので、文章も軽薄なものだったら嫌だなあという懸念があった。
だから買わなかったってのもある。

しかしその予想が外れ、文章も舞台背景もなかなかにリアリティが感じられて、読んでて楽しかった。

気がつくと、数時間で結局一冊読破。
ふふふふ。

続き物なので、これは早速続きもリクエストしようかな〜。
それともやっぱり購入して揃えてしまうべきか…。
悩むなあ。

では、また。

初めての

2007年3月3日 日常
忙しい土曜日。

昼を食べに出かけて、その後は納車。
そう、結局買ったんですな(^^;。
今度の車もまた個性的で、可愛いけど、派手だな〜。
持ち主の性格が出ますねえ…。

その後買い物をして一旦帰宅。

夜は相棒とデート。
先日誕生日を迎えたので、バースデーディナーをご馳走してきました。
初めていった和料理のお店だったんだけど、これがなかなかアタリのお店で、丁寧な魚捌きと美味しいお料理を堪能してきました。
満腹満足でほくほくしつつ、帰りにちょっとだけいつものバーによってマスターとおしゃべり。

珍しくあんまり呑まなかったので、体調も良好(笑)。
楽しい時を過ごしました。

デートも久しぶりだったし、やっぱりいなあ(^^)。

では、また。

写真本

2007年3月2日 日常
図書館連鎖は順調に続いております(^^;。
あああ、一旦返しにいくと続くなー。

基本的に今は手持ちの本が面白くて、そっちの消化をメインにしているので、図書館では一冊ぐらい小説を借りて、他は料理関係のレシピだとか、写真沢山の飾り切りの本だとか、間取り写真沢山の本とか、眺める系のものを大量に借りてしまう。

特に写真が多い本ってのは、大判だし高いので自分じゃ買えないしねえ。

で、特に好きなのは間取り本。
もともと間取りとか見たり考えたりするのって好きで、新聞のチラシとかに賃貸住宅とか住宅メーカのサンプル間取りとかあるとじっくり見ちゃうほうなんだよね(笑)。

自分の家だったらこうする、みたいなそういう具体的な空想ってよりは、空間の使い方だったり動線の考え方だったり、そういうのを考えてみるのが好きだなあ。

で、今日は珍しく庭関係のものも借りてみた。
住宅関係の本の近くにあったので(笑)。

ガーデニングは、自分でやるという方向での興味は全然ないんだけど(^^;、でも綺麗な緑豊かな庭を見るのは好き。

以前、NHKでやってたターシャの庭とか、ああいう暮らしをしている姿を見るのもいいなあって思うし。

丁度図書館は蔵書整理のシーズンに入るらしく、今度は長く借りられるみたい。
休みの日にこういった写真本をゆっくり見て、リラックスしよう。

では、また。

ほっ

2007年3月1日 日常
さ、三月ですって〜?な木曜日。

昨日、頭を悩ませた部分もなんとか目処がついたので、早速確認作業をした。
これで何とか一つクリア。
あと残りがもう一つあるので、その案件に対して確認をやって、来週には現地デバッグに入れる予定。

ちょっとバタバタしたけど、何とかなりそうでよかった。
今月はこの案件にかたがつけば楽勝なスケジュールなハズなので、のんびりしたいなあ。

多分来月から怒涛のスケジュールが待っているから、英気を養わないと、ね。

では、また。

大慌て

2007年2月28日 日常
順調…だったハズなのに、ここにきて一緒に作業してるほうの人がポカをやらかしていたのが発覚。
一ヶ月以上前に出ていた仕様書、ちゃんと読んでなかったようで(^^;、プロトコルの違いのせいでデータの受け渡しが出来ず。

このため当初予定されていた現地デバッグの日程に間に合わないことが発覚したため、急遽打ち合わせがもたれ、結局デバッグが延期ということになったのでした。

もともと余裕をもったスケジュールになっていたので、致命的な遅れではないんだけど、それにしても残念。

で、そのポカをカバーするために、新たな仕様が提示され、私のほうも付き合って修正が必要ってことになってしまった。
なんてこった〜。

処理フローというよりも、データ配列仕様の修正なので、全体のつくりに影響はないものの、しかし結構ややこしい部分なので、ひたすら資料を熟読して、作りこみをして…と慌しい一日となってしまった。
はうー。

ちょっと疲れたよう。

では、また。

二人三脚?

2007年2月27日 日常
本業のほうのデバッグ作業にやっと入ることができました。

自分の担当する部分は、データを受け入れて、それをPC内で展開する部分なのね。
しかし、機械からデータを生成する部分も新規で作成していて、その担当者と私の両方が正常に動作させないと、機械の動作状況が確認できないのよ。

前回のときは、私とその担当者と別々に作業する必要があったので、何か問題が起きたときに、どちらが原因で挙動がおかしいのかがすぐにわからず、調査にすっごい時間がかかっていたのでした。

今回その不都合が解消され、担当者と二人でじっくりデバッグ作業が出来ているので、物凄い進捗がいいです(笑)。

お互い、何か問題が見つかる度にすぐに対処して、直して、試して、が、短時間でやれるし、相手の作業を見ていることで、アドバイスをしたり、逆に教えてもらったり、勉強にもなるし。

そんなこんなで順調に進められてうれしい。
来週の現地デバッグは、うまくいくといいなあ。

では、また。
このところずっと資源ごみの回収に出すのを忘れていて、いい加減家の中のストック場所も溢れそうになっていたので(^^;、やっと今日出してきました。

ありえないぐらい大量のカン・ビンを出すのに、結局4往復ぐらいした気がする…(^^;。

ついでに、相棒が買ってきた箱入りビール類を車から降ろして、所定の場所まで移動する必要もあって、自分で運べないものを買ってくるなよーと文句を言ってしまった。

でも、捨てたばかりのカン・ビンだってほとんどがお酒の類で、そのほとんどの消費が自分じゃないのって、すっごい頭に来る。

呑むなら自分で捨てろ!って感じなんだけど、いまだ両手がふさがっている相棒の変わりにやっぱり私がやるしかないわけで…。
ああああ、ストレスがたまる…。

それにしても、怪我から四ヶ月ぐらいたつのに、いまだにマトモに歩けないんだよねー。
標準的な治り方なのかどうかよくわからないんだけど、とにかく家事の負担がめちゃくちゃストレスになってきて、ここ1週間ぐらいとうとう放置するようになってきちゃった…(;_;)。

自分でもダメだなーとは思うんだけど、もう嫌で嫌でやる気がまったく出ないんだよね〜。

早く相棒が復帰してくれないと、ホント困るんだよー。
頑張ってよくなってくれ〜〜〜。

では、また。
猫ズがご飯を食べてる間を利用して、遠藤淑子の本をちまちまと読み進めてます。
最近新刊が出ないけど、そろそろ引退なのかしらん。

彼女の漫画の特徴は、あの絵の下手さにあるといっても過言ではないでしょう(笑)。
ファンの私でさえ、あの絵を「上手い」とは言えません(^^;。

デビューしたての頃は、絵柄が比較的綺麗なことを求められる少女漫画なのに、これでよくデビューできたなとびっくりするぐらいだったもんね。
今でもあんまり大きな差は見えないケド(笑)。

でも、彼女のストーリーの上手さは、やっぱりプロとして活動を続けてこれただけのことはあると思います。

エヴァンジェリン姫のシリーズとか、退引町のシリーズとか、マダムの話とか、どんな世界を舞台にしても一貫して時代劇調のお話は、説教臭いんだけど心地よいと不思議なもので、この良さは多分日本人以外には通じづらいものがあるのかもしれない。

近刊で好きな話は、「ファミリーアワー」。
これは、家族の話をテーマにしたコメディなんだけど、ちょっと考えちゃったり、ジーンとしたり、最後にはハッピーエンドがやってくる物語。
精神的に浮上したい時に、丁度イイ作品です。
おすすめ。

では、また。
温暖化が進み、氷河期(アイス・エイジ)が今終わろうとしている。
氷の世界から水の世界へと移る中、ウォーター・スライドや波のプールがある公園は、日光浴をしている動物たちでいっぱい。われらがヒーロー達――マンモスのマニー、ナマケモノのシド、サーベルタイガーのディエゴ――も暖かくて氷が溶け出した世界の恩恵を存分に受け、新しい世界を楽しんでいる。
しかし、そのうちにヒーロー達は、温暖化には1つの重大な問題があることに気づくのだった。多くの氷が溶けることによる、間近に迫った大洪水。彼らが楽しく暮らす世界の隣には、明日にも決壊しようとする、まわりが薄い氷だけになったダムがあった……。


たまたま相棒がDVDを借りてきたので一緒に見た。
1が面白かったし。

しかし、1はひとつの話としてちゃんと簡潔していたし、氷河期というある意味閉鎖された空間での密室劇的な物語だったわけで、その続編って一体どうなるんだろうと思っていたら、これが思いっきり違う物語になっていてびっくりした。

マンモス、ナマケモノ、サーベルタイガーの三人組は確かにメインで登場し、彼らの友情を軸にお話が展開するというのは、続編としての設定でしょうけど、それ以外は全然別物。
このお話を続編として作った理由が、1の人気を受けての柳の下のドジョウを狙った以外に思いつかないもんね。
なんだか勿体なかった。

物語に散らばるエピソードには、ノアの箱舟だとかアダムとイブだとかみにくいあひるの子(…ちょっと違うかな)だとか、どこかで聞いたことのある展開が、きっつきつに詰め込まれており、1でも(おそらく)人気のあったリスとどんぐりのシーンも健在。
というか、あのリスのエピソードは、クライマックスの黄金の門のあたりまでくると、なんだか狙いすぎてクドいぐらいでした。

気軽に見たかったので、音声は日本語吹き替えでみました。
1は英語で聞いていたので気がつかなかったけど、サーベルタイガーは竹中さんだったのね。これは結構イメージにあってたなあ。

声といえば。
マンモスのエリー@優香は声がすごく若くて、マニー@山寺宏一の声とのバランスからみると、どうもしっくりこなくて…。
後日、英語版の声を聞いたら、エリーの声がかなり落ち着いた大人の声でびっくり。

優香の声が悪いんじゃないけど、もうちょっとオリジナルの声の雰囲気にあった声優をあてたほうがよかったんじゃないかなー。
日本語のほうの声だと、まるで援助交際的な(笑)年の差に思えたよ。

やはり、続編ものはコケルの法則は、そうそう簡単には破られないものだわねえ。
失踪した後輩が通っていたのは、いっぷう変わった料理店。予約のたびに場所が変わり、毎回違う若い女性が食事に相伴してくれるという…。謎めいた料理店で出会う「少し変わった子」たちが、あなたを幻想的な世界へと誘う物語。


短編連作、オムニバスってやつですね。
主人公である大学教授が、不思議なシステムのお店で食事をする話。

…とだけ書くと、全然意味不明で面白くなさそうだな(^^;。
しかし、ちょっと簡単にあらすじが書けない雰囲気の話ではあります。

かなり多作な部類に入るであろう著者の作品の中では、主流を占めないタイプの物語だといえるでしょうね。
キャラクターには森スタイルがこれでもかってぐらい詰め込まれてますけどね、物語の雰囲気、というと、珍しいほうではないでしょうか。
そういう意味で、著者の従来のファンでも好みが分かれそうな感じがします。

一話目を読んで私が感じたのは、森さんが食事をするシーンを軸にすえた物語を書いたということに関する違和感でした。

私は彼のエッセイとかブログとかをチェックする程度には、彼の公開されている情報には接しているほうだと思います。
で、その印象からなんだけど、彼って食べることにあんまり興味がないように見えるんだよね。

おいしい食べ物を食べること、食材に関する興味、料理に対する好奇心、そういった方面への嗜好がほとんど感じられないんだよね。
一日一食しか食べないとか、食事の時間が勿体無いとか、そういう感覚が自分には全くないので、余計に印象に残ってるんだと思うのだけど。

なんていうか、たとえば椎名誠とは真逆な方向性っていうか(笑)。

そういうわけで、だから森さんが料亭での食事シーンがメインの舞台を作るっていうのにびっくりだったんだけど、読んでみたらやはり食べ物の描写がほとんどなかったのに納得(^^;。

ざーっと読んでしまうとつかみどころがなくてぼやんとしたストーリーに見えるのだけど、主人公の思考に寄り添って沈み込んでいくと、とても深い思慮に辿り着いてしまいそうな物語でした。

もしかしたら、失踪したという荒木さんは、彼女の手を取ってしまったのだろうか。
そして、小山さんはそこに陥ることもなく堪能を味わっているのだろうか…。
不思議な読後感がザワリと残りました。

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