▼赤鬼「ヤック トゥアデーン」タイ・ヴァージョン
2004年9月18日 演劇白い舞台一杯に、タイ人役者たちが動き回っていました。
ロンドン・ヴァージョンとは明らかに違う国の物語に見えます。
ストーリーも、セリフもほぼ同じものであるのに、その演出方法がコレほどまでに違うというのは、さすがに野田さんというべきか。
白人と黒人で構成されたロンドン・ヴァージョンでの「赤鬼」は、東洋人である野田さんがそのまま演じていました。
しかし、おなじ東洋人であるタイ人によるタイ・ヴァージョンでの「赤鬼」は、その赤鬼としての異質な存在感を出すためか、特殊な衣装を身につけた野田さんが演じていました。
パンプなどによるとあれは、オーストラリアの原住民であるアボリジニを表した衣装であるとのことでしたが…。
二つみただけで、こんなに違うんだもの。
次の日本版では、いったいどんな演劇になっているのか、ますます楽しみです。
ロンドン・ヴァージョンとは明らかに違う国の物語に見えます。
ストーリーも、セリフもほぼ同じものであるのに、その演出方法がコレほどまでに違うというのは、さすがに野田さんというべきか。
白人と黒人で構成されたロンドン・ヴァージョンでの「赤鬼」は、東洋人である野田さんがそのまま演じていました。
しかし、おなじ東洋人であるタイ人によるタイ・ヴァージョンでの「赤鬼」は、その赤鬼としての異質な存在感を出すためか、特殊な衣装を身につけた野田さんが演じていました。
パンプなどによるとあれは、オーストラリアの原住民であるアボリジニを表した衣装であるとのことでしたが…。
二つみただけで、こんなに違うんだもの。
次の日本版では、いったいどんな演劇になっているのか、ますます楽しみです。
▼赤鬼「RED DEMON」ロンドン・バージョン
2004年9月4日 演劇今日は野田秀樹さんの舞台『RED DEMON』ロンドン・バージョン。
去年ロンドンで上演された舞台の再演になります。
小さな島に流れついた異国人。
島の外に世界があることを知らない村人らは、流れ着いた異様な姿を持つ生き物を、人を喰らう「赤鬼」だと恐れ、排除しようとした。
シンプルな物語です。
言葉が違うということ、姿が違うということ、ただそれだけで人間は恐ろしくもやさしくもなれる。
主人公となる「あの女」や「とんび」など、村人たちは全員英語圏の俳優で、セリフはすべて英語。
そこに流れ着く「赤鬼」の役は野田秀樹。野田さんは赤鬼語(笑)を話すので、彼らのコミュニケーションの差という形がはっきりと出ているように感じました。
劇場ではイヤホンガイドを借りて、片耳からは日本語、片耳からは英語で、途中慣れるまでヒアリングが大変だったけど、映画の字幕とはまた違った感覚ではありました。
シアターコクーンは劇場としては結構小さい方なんだけど、今回は特別ステージとなっていて、より小さい舞台。
その小さな舞台が、小さな島を表現していて、雰囲気がとてもあってました。
そして、プロローグやエピローグなどで表現されていた波の音とたゆたう身体が、しみじみと哀しくて、いい余韻となってました。
チケット取りで頑張った甲斐があって、席は最前列。
俳優さんたちの汗や唾(笑)が間近まで飛んできて、迫力があったなぁ。
今日はロンドン・バージョンで、再来週はタイ・バージョンを見る予定。
英語だとある程度耳に馴染みがあるのだけど、多分タイ語は全然知らない響きになると思う。
この物語でこの音を体験するのは、また楽しみだなぁ。
去年ロンドンで上演された舞台の再演になります。
小さな島に流れついた異国人。
島の外に世界があることを知らない村人らは、流れ着いた異様な姿を持つ生き物を、人を喰らう「赤鬼」だと恐れ、排除しようとした。
シンプルな物語です。
言葉が違うということ、姿が違うということ、ただそれだけで人間は恐ろしくもやさしくもなれる。
主人公となる「あの女」や「とんび」など、村人たちは全員英語圏の俳優で、セリフはすべて英語。
そこに流れ着く「赤鬼」の役は野田秀樹。野田さんは赤鬼語(笑)を話すので、彼らのコミュニケーションの差という形がはっきりと出ているように感じました。
劇場ではイヤホンガイドを借りて、片耳からは日本語、片耳からは英語で、途中慣れるまでヒアリングが大変だったけど、映画の字幕とはまた違った感覚ではありました。
シアターコクーンは劇場としては結構小さい方なんだけど、今回は特別ステージとなっていて、より小さい舞台。
その小さな舞台が、小さな島を表現していて、雰囲気がとてもあってました。
そして、プロローグやエピローグなどで表現されていた波の音とたゆたう身体が、しみじみと哀しくて、いい余韻となってました。
チケット取りで頑張った甲斐があって、席は最前列。
俳優さんたちの汗や唾(笑)が間近まで飛んできて、迫力があったなぁ。
今日はロンドン・バージョンで、再来週はタイ・バージョンを見る予定。
英語だとある程度耳に馴染みがあるのだけど、多分タイ語は全然知らない響きになると思う。
この物語でこの音を体験するのは、また楽しみだなぁ。
主演が、今井絵理子、島谷ひとみ、仲間由紀恵ですもの。まあ、客層が分かるってものよね(爆)。
これは、冬に見た舞台公演のときにチラシが入っていたのに惹かれた相棒が、みるっていうから着いていったのでした。自分じゃ絶対チョイスしないな(笑)。
共演者も、布施明、中尾ミエ、加藤茶、森山未來、ROLLY、森公美子、諸星和己ととにかく豪華。なんかもう過剰に有名人がいる感じで、チラシみただけでオナカイッパイって感じです(笑)。
ミュージカルでした。しかも、昭和40年代から現代にかけての想い出の歌謡曲をベースにした舞台です。
ドリフのパロあり、ピンクレディやあみんの曲など、現在40代30代の人には耳なじみがあるのじゃないかな。
とにかくもう脚本がメロメロ。感性にこれほど合わないとは思わなかった。最初の数分で白けてしまって、ノリそこなう…。
でも舞台のいいのは、他にも見る部分があるってことだよね。
演技でピカイチだったのは、仲間由紀恵と布施明かな。加藤茶はTVでの姿そのままの役だったので、その意味で巧かった。
いやあ、仲間由紀恵ってこんなにいい女優なんだ〜としみじみ思ってしまいました。TVだけで役者を見るのとは違う、雰囲気というか、全体の流れの中での女優のオーラみたいなものが見えるものだけど、そういう意味で、ホントによかった。
歌でピカイチなのは、布施明(笑)。あとは、さすがに今井絵理子、島谷ひとみもプロとして活躍しているだけあるって感じはした。
ただ、全部の音声がマイク使っていたので、舞台の魅力が半減してて、残念。
それにしても、アイドルメインの舞台って凄いね。まわりの客が全然違うもん(笑)。
隣のおじさんはひたすらデッカイ双眼鏡で釘付け状態だし、前の客はお気に入りの俳優さんが出てくるたびに身を乗り出して視界を妨げてくれるし(贔屓じゃない役者はほとんど見てなかった…)、観客の雰囲気がいつも自分が見る舞台とは違っていたのが、面白かった。
笑いがたっぷりでそこそこ楽しめたけど、私の価値観では値段につりあわなかったのは残念でした。
これは、冬に見た舞台公演のときにチラシが入っていたのに惹かれた相棒が、みるっていうから着いていったのでした。自分じゃ絶対チョイスしないな(笑)。
共演者も、布施明、中尾ミエ、加藤茶、森山未來、ROLLY、森公美子、諸星和己ととにかく豪華。なんかもう過剰に有名人がいる感じで、チラシみただけでオナカイッパイって感じです(笑)。
ミュージカルでした。しかも、昭和40年代から現代にかけての想い出の歌謡曲をベースにした舞台です。
ドリフのパロあり、ピンクレディやあみんの曲など、現在40代30代の人には耳なじみがあるのじゃないかな。
とにかくもう脚本がメロメロ。感性にこれほど合わないとは思わなかった。最初の数分で白けてしまって、ノリそこなう…。
でも舞台のいいのは、他にも見る部分があるってことだよね。
演技でピカイチだったのは、仲間由紀恵と布施明かな。加藤茶はTVでの姿そのままの役だったので、その意味で巧かった。
いやあ、仲間由紀恵ってこんなにいい女優なんだ〜としみじみ思ってしまいました。TVだけで役者を見るのとは違う、雰囲気というか、全体の流れの中での女優のオーラみたいなものが見えるものだけど、そういう意味で、ホントによかった。
歌でピカイチなのは、布施明(笑)。あとは、さすがに今井絵理子、島谷ひとみもプロとして活躍しているだけあるって感じはした。
ただ、全部の音声がマイク使っていたので、舞台の魅力が半減してて、残念。
それにしても、アイドルメインの舞台って凄いね。まわりの客が全然違うもん(笑)。
隣のおじさんはひたすらデッカイ双眼鏡で釘付け状態だし、前の客はお気に入りの俳優さんが出てくるたびに身を乗り出して視界を妨げてくれるし(贔屓じゃない役者はほとんど見てなかった…)、観客の雰囲気がいつも自分が見る舞台とは違っていたのが、面白かった。
笑いがたっぷりでそこそこ楽しめたけど、私の価値観では値段につりあわなかったのは残念でした。
▼「透明人間の蒸気」
2004年4月10日 演劇野田秀樹が、夢の遊眠社時代に上演したもの。脚本、演出、出演してました。
コレ、一昨年ぐらいだかに、筧さん主役で上演されていました。これは偶然見ることができた舞台だったんだけど、その公演は別の演出家の人が野田さんの脚本を使って演出したもので、セリフの野田さんぽさはともかく、他はあんまり「らしさ」がなかったのよねえ。
それで、今回全部野田さんの舞台ってことで、どう変わっているのかも楽しみの一つでした。
ストーリーは、ここ数年野田舞台ではおなじみの「日本」を語ったもの。
もうちょっとエンタメな感じのも好きなんだけど、今という時代性と野田さんの自国へのアイデンティティの主張のタイミングがあってしまっているせいか、重いテーマが続いてしまっているんだよなあ…。
私としては、どうしても愛国心というのはもてないし、自国にプライドも感じないので、「それでいいのか」と訴えられても、「よくはないかもしれないけど、でも」というのが本心なんだよね。
だから、テーマも主張も重く深刻に言われてるのはわかるけれども、「野田さん、ちゃんとわかることができなくて、ゴメン」といった心境なのでした…。
今回の美味しい役者さんは、手塚とおるさんでした(^^)。
この方、他の舞台でも何度か見かけていて、いつもいい印象はあったんだけど。てか、青山劇場版の華岡軍医役がジャニーズの男の子で、そのときの演技と比較して、今回すっっっっっごい(笑)よかったから、余計に印象に残ったんだろうとは思う(^^;。
看護兵は、あとでパンフをみたら、高橋由美子でちょっとびっくり。たしかにそんな顔はしてたなあ…、でもそろそろ公演終盤だったせいか、皆さん声がスゴイことになっていて、そのせいか見てるときには気が付きませんでした(^^;。
主演の阿部サダヲさんは、文句なしですね。筧さんのときは、自信たっぷりな詐欺師の役がもうピッタリはまってて(笑)、そういうキャラとして楽しめたけど、サダヲさんの詐欺師はちょっと弱腰なのが笑えた。
舞台の奥行き感は、今回も圧巻でした。
鳥取砂丘の果てしなく続く砂の丘の雰囲気が出てたと思います。
座席の問題で、クライマックスの宮沢りえの顔があんまりよく見なかったのが、つくづく残念でした。
コレ、一昨年ぐらいだかに、筧さん主役で上演されていました。これは偶然見ることができた舞台だったんだけど、その公演は別の演出家の人が野田さんの脚本を使って演出したもので、セリフの野田さんぽさはともかく、他はあんまり「らしさ」がなかったのよねえ。
それで、今回全部野田さんの舞台ってことで、どう変わっているのかも楽しみの一つでした。
ストーリーは、ここ数年野田舞台ではおなじみの「日本」を語ったもの。
もうちょっとエンタメな感じのも好きなんだけど、今という時代性と野田さんの自国へのアイデンティティの主張のタイミングがあってしまっているせいか、重いテーマが続いてしまっているんだよなあ…。
私としては、どうしても愛国心というのはもてないし、自国にプライドも感じないので、「それでいいのか」と訴えられても、「よくはないかもしれないけど、でも」というのが本心なんだよね。
だから、テーマも主張も重く深刻に言われてるのはわかるけれども、「野田さん、ちゃんとわかることができなくて、ゴメン」といった心境なのでした…。
今回の美味しい役者さんは、手塚とおるさんでした(^^)。
この方、他の舞台でも何度か見かけていて、いつもいい印象はあったんだけど。てか、青山劇場版の華岡軍医役がジャニーズの男の子で、そのときの演技と比較して、今回すっっっっっごい(笑)よかったから、余計に印象に残ったんだろうとは思う(^^;。
看護兵は、あとでパンフをみたら、高橋由美子でちょっとびっくり。たしかにそんな顔はしてたなあ…、でもそろそろ公演終盤だったせいか、皆さん声がスゴイことになっていて、そのせいか見てるときには気が付きませんでした(^^;。
主演の阿部サダヲさんは、文句なしですね。筧さんのときは、自信たっぷりな詐欺師の役がもうピッタリはまってて(笑)、そういうキャラとして楽しめたけど、サダヲさんの詐欺師はちょっと弱腰なのが笑えた。
舞台の奥行き感は、今回も圧巻でした。
鳥取砂丘の果てしなく続く砂の丘の雰囲気が出てたと思います。
座席の問題で、クライマックスの宮沢りえの顔があんまりよく見なかったのが、つくづく残念でした。
▼「カメレオンズ・リップ」
2004年2月21日 演劇タイトルからわかるとおり、コン・ゲーム(騙しあい)の話。
演出のケラさんは、この間の春にオダギリの初主演舞台『スラップスティック』の演出家ということで、ちょっと興味があって。
あと主演が堤さんと深津だったから、まあ面白そうかな、と。
ストーリーは、見終わって振り返ると、よくある物語に思えたけど、それが途中全然そういう感覚がなかった。ってことは、多分見せ方が巧いってことなんだと思う。
迫力があって、ちょっとPG12っぽい感じもあって(笑)、雨のクライマックスはスゴいものがありました。
深津のあの声は、舞台で聞くとやっぱ迫力あるね、うん。
劇場でもらった沢山のチラシをみながら、次はどの舞台をみようかなあと、ちょっと気になるのがでてきてしまって、大変。
いくつかは見に行きたいねえ。
演出のケラさんは、この間の春にオダギリの初主演舞台『スラップスティック』の演出家ということで、ちょっと興味があって。
あと主演が堤さんと深津だったから、まあ面白そうかな、と。
ストーリーは、見終わって振り返ると、よくある物語に思えたけど、それが途中全然そういう感覚がなかった。ってことは、多分見せ方が巧いってことなんだと思う。
迫力があって、ちょっとPG12っぽい感じもあって(笑)、雨のクライマックスはスゴいものがありました。
深津のあの声は、舞台で聞くとやっぱ迫力あるね、うん。
劇場でもらった沢山のチラシをみながら、次はどの舞台をみようかなあと、ちょっと気になるのがでてきてしまって、大変。
いくつかは見に行きたいねえ。