数千万人が犠牲となった異星人との戦いにより、人類は次の攻撃に備え優秀な少年たちを選び軍事訓練を続けていた。
国際艦隊のグラッフ大佐は、宇宙戦争を終わらせるものとして若き戦士エンダーを次世代の指揮官に育てていくが…。


結局映画館に行けなかったので、WOWOWで視聴。
原作が大好きすぎて、多分この映画もツッコミどころ満載だろうなと半分諦めつつ見たんですが、コレが思ったよりよかったからびっくりですよ。

大抵の長編小説を原作とする映画って、エピソードの取捨選択と構成で失敗することが多いと思うんですが、エンダーの場合はもともとは短編作品として発表されたものが長編化してその後シリーズ化しているので、短編原作が効いてたんじゃないかなあと想像。
まあでも、最終決戦でエンダーの部下になるキャラのいろいろは長編寄りの構成になってたし、完全に短編の映画化ではなかったわね。

概ね好感触ではありましたが、あの濃い内容の物語を二時間ぐらいに収めてるから、多分原作を知らない人には説明が足りない部分はあったとは思います。
特に短いなと思ったのが窩巣女王のくだり。
この物語の最後にエンダーが選択する人生に影響を与えた、という役割のわりに映画では軽んじられてましたねぇ。まあこの辺りはほかとのバランスで削られちゃったんだろうな…。巨人を倒した後にエンダーが遭遇する印象的なシーンをもうちょっと観たかったんだけど…これは贅沢か(笑)。


映像表現としては、冒頭エンダーのモニターが取り除かれる部分からして雰囲気たっぷり。
戦闘ゲームでの無重力場だとか、ドラゴン隊の部屋とか、まあそれなりに描写されてたしね。
最終決戦でのモニターによる戦術描写も頑張ってたと思います。
心理ゲームのねずみと巨人たちにいたっては、小説を読みながら思い描いていたシーンに近くてびっくりするぐらいでした。


原作を読んだ人が、映像補完として観ることもできる映画になってると思うので、原作ファンはとりあえず一回見ておくといいかもです。

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