先月から見てたドラマが終わったので、メモなど。

連続ドラマW「翳りゆく夏」
過去の事件の加害者の娘が、大手新聞社の採用内定をもらうところから物語は始まりました。
彼女の内定を決定したもの、内定を受けた女子学生、過去の事件の被害者、過去の事件の報道者が、初めは一見無意味に動き始めるのですが、その中から静かに「真実」が浮かび上がってきて…。

WOWOWの得意な社会派ミステリですね。
登場人物は多く、立場の違う人がいろいろと描かれるのだけど、それを丁寧に描写しつつ、確実に核心に連れて行く様は上手いと思います。

20年前に発生した、病院からの赤ん坊誘拐事件。
その後病院長に対して身代金が要求されるのですが、犯人側はその身代金を持っての逃走中に自動車事故で死亡。
結局赤ん坊の行方は知れず、犯人死亡で幕引きとなったのでした。

その時の犯人の娘が新聞社の内定をもらったことで、新聞記者が過去の事件をもう一度調べ直すことになります。

過去の事件を追う元敏腕記者の梶@渡部篤郎の、静かで誠実な調査姿がよかった。昔のことを掘り返すような仕事って、疎まれることもあるわけで、そんな中に悲しみと誠実さの表現がうまいな~と。
新聞社に内定をもらう女子大生朝倉比呂子@門脇麦は、夏ぐらいのドラマで見て印象的だったので、また見れて嬉しい。地味な顔立ちなんだけど、物凄い可愛く見える瞬間がある(笑)。こういう人は後で結構化けたりするので、成長が楽しみだな。

脇には、嶋田久作/岩松了/滝藤賢一/佐藤B作/橋爪功がどっしりと固めていて、安心してドラマ展開が見られます。
そうそう、このドラマでは時任三郎が白髪姿で出てくるんだけど、先日「アイアングランマ」でも白髪のタクシー運転手姿で出ててびっくりしました(^^;。同じ白髪頭でも全然違うキャラクターで(当たり前)、役者ってすごいなあ、と(笑)。

最後に明かされる20年前の事件の真相が予想外で、ミステリとしても面白かったと思いました。
原作は文庫であるようですね、読んでみてもいいかもです。



連続ドラマW「贖罪の奏鳴曲」
悪名高いやり手の弁護士である御子柴@三上博史と、その弁護士を追う刑事・渡瀬@リリー・フランキーが主演、ということになっていたらしい。
三上さんは、内面に黒いものを抱えたクセのある人物が巧いね~(笑)。無表情で嘘をついたり、平気で傷つけるような言葉も吐くくせに、実はとても大きくて(自分にとって)大切なものを中心に握っていて離さない、複雑な人物。特にWOWOWドラマでの三上さんは、そういうキャラが多い印象。

リリーさんは、「父になる」みたいな飄々とした俗っぽいお父ちゃんなキャラのイメージが強いので、今回のネチネチした思いこみ激しい?刑事の役にはびっくりでした。こういう役も面白いなとは思ったけど、個人的には似合わないな~ってずっと思ってしまったよ。

裁判シーンでは、弁護士と検事が、傍聴席に背中を向けた配置になってるのがユニークだなあと思いました。
今までは大抵傍聴席とは垂直になってるのしか見たことがなかったので、実際の法廷ではこういう向きってアリなの?とか思いながら見てしまったよ。

しかし、最後まで、出てくる悪人(殺人犯)が自分の罪を自覚しないまま終わってしまったのが、すっきりしない。
そして、ダークカラー強く描かれていた御子柴が、結局は悪人でなかったという展開も、上手いというべきかフに落ちないというべきか…。
むむむ。



次のドラマWは「天使のナイフ」。
またまた法廷とか事件とか。
そろそろ新しいパンドラとかやってほしいんだけどなあ。

では、また。

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