松山ケンイチがダイキチをやるってんで、楽しみにしていたのでした。
子役は最近めちゃめちゃ売れてるあの女の子だったので、まあそれほど下手ではないでしょうし…ぐらいな気持ちで。
しかし、見る直前になって監督がSABUさんだと知り、嫌な予感が…。

映画の前半は原作通りの展開。
いきなり子どもを引き取ることになって、子どもに全然免疫のない青年が全力で子育てに関わりあうことになる。緊急一時保育のこととか、通勤電車に子どもを連れて乗ること、残業と子育てについて悩んだりすること、などなど。

後半は、映画的盛り上がりを作るためでしょうけど、ちょっといきなりすぎて…どうかなぁ。子どもは社会全体で育てるもの、という理想論はわかるけど、職場の人とか遠方に住んでるハズのダイキチの家族が一緒に探すとか、あんまりリアリティがなさすぎると思いました。うむむ。

というストーリー展開もイマイチ感があったわけですが、やっぱり一番の気に入らない展開は、やっぱアレですよ、ダンスシーン。
ストーリーには全然関係ない演出だし、ダイキチがああいう雑誌を眺めるような人ではない(少なくとも原作のダイキチは)し、唐突すぎるしで、さすがに監督が付け足したシーンだけあるわ~。杞憂が杞憂で終わらずに展開してしまった例だわさ。

ただし、この物語、という部分から離れてみた場合、あのダンスシーンの松ケンは格好よかった!!!!!(笑)
スラっとした体型で背が高いから、ああいった衣装とかダンスの動きが、かなり綺麗に映えるんだよねぇ。
今回、松ケンはサラリーマン役で衣装は基本スーツ→作業用ジャンパー→ジャージ上着なシーンばかりだったので、サービスカットだと割り切れば、面白かったと思いました。

余計といえば、高畑さんだよなぁ。
いや、私は高畑さん好きなんだけど、この映画の中ではちょっといらない演出に見えました。あれがなくても、ダイキチが社会の中で頑張って育ててるのはわかるし、逆にあまりリアルにああいう役柄を登場させちゃうと、せっかく青年が勢いで子どもを引き取って育てる、というファンタジーが崩れちゃうっていうか。

そんなわけで、私としては半分ぐらいしか満足ではないのでした。残念。
でも見てよかったけどね。見たかったし。

妄想ですが、8年後ぐらいかな、子役のコが高校生ぐらいになったら、原作の第二部をやってもらいたいかも。
もちろん、ダイキチは松ケンで。

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