ペベンシー兄妹のエドマンドとルーシーは、いとこのユースチスとともに船の絵画を見ているうちに、ナルニアの世界へと引き込まれる。気づくと彼らは、懐かしいカスピアン王子やもの言うネズミの騎士、リーピチープたちの乗る帆船に乗船していた。待ち受ける魔法、不思議な生き物や邪悪な影からナルニアを守るため、そして、友であり、ナルニアの保護者でもあるアスランとの再会を果たすため、彼らは海の果てを目指す ――。


原作タイトルは、「朝びらき丸 東の海へ」でした。
確かに映画タイトルとしては地味だし、朝びらき丸っていう瀬田さんの訳語は私は好きだけど、一般的には耳馴染みのないわけわからん言葉だろうから使えないのは仕方ないとして、…しかしねぇ、アスラン王って…う~ん。

で。
ストーリーが…うううう、ちょっと残念。
もともと原作でも、この三作目はちょっと説教臭いエピソードのオムニバスになっていて(^^;、だから流れに入り込みにくいってのはあります。

また、映画ではカスピアンが青年なので、エドワードとの感情的ないろいろがちょっと違う~って感じで。原作だと少年同士なので、嫉妬したり悔しかったりという子どもらしい感情が諍いになっちゃう流れがすんなり納得できたのに、映画は一方が青年だからねぇ。子ども相手にそんな大人げない(^^;みたいに見えちゃうのがね…。

ていうか、そもそも青年カスピアンがナルニアを放って国を出てきちゃうのが、納得できない。
少年王であれば、父王に仕えた7人を探すという正義感からだというのは子どもらしく思うけど、青年王はそれやっちゃダメでしょう。国に対する責任とか、そのあたりどうやってなだめて出発してきたのか、映画では全然描かれてないけど。

まあでも、ユースチスの嫌な男の子ぶりは最高にハマってました(笑)。
たしかにエドもルーシーも、苦手なのがわかるわ。
そこに教師役として立つリープの格好良さも最高だわね。

クライマックス、白い花の浮かぶ海を行く一行の船。
一面の白い水面は、原作で読んで想像したよりも、花の数が少ない気がしましたが(笑)、概ね満足。
小舟に乗って出立するリープの勇姿が美しかったし。

あの、波の逆立つ様子は、さすがにグラフィック技術の粋ですねぇ。
モーセの海のように割れる様子とか、映画館で3Dで見たら、また違った感想になったかも。


今回から配給がディズニーから20世紀FOXに変わったり、監督が変わったりで、続編というには少しだけニュアンスが違うような…。

さて、この続編は作られてるのかな?
原作では4作目は今作の続きになっていて、カスピアンの息子を探す冒険です。ユースチスも出てくるし(ペベンシー家の兄弟姉妹はでないケド)、役者さんも続行可能な物語。お気に入りの泥足にがえもんがどう描かれるのか、観てみたいな~。

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