ある中学校、雑然とした教室。
終業式のホームルーム。1年B組、37人の13歳。
教壇に立つ担任・森口悠子が語りだす。
「私の娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、
娘は事故で死んだのではありません。
このクラスの生徒に殺されたのです」
一瞬、静寂に包まれる教室。
物語は「告白」から始まる。
原作は既読。
丁度映画化されたタイミングで知人が持ってたのを借りて読みました。
発生する事件、主人公の置かれた中学校という場、未成熟な人間の吐露する自己完結した我欲などなど、一つ一つにインパクトのあるものが並べられるので、映像化されると殊更そのあたりが強調されてました。
第一章ラストで先生が犯人に仕掛けた罠は、これ以上ないインパクトがありますしね。
物語の筋は、小説をかなり綺麗にまとめていて、脚本が頑張ってるなあという印象。
ただし、演出が好みからすると若干…。
この監督のは下妻は結構好きだったけど、松子とかパコとか、どうにもラメっぽさ(?)と唐突なミュージカル風ダンスが苦手て、そのあたり気になったのだけど、まあでも見られないほどでもなかったし。
中学生役の子たちも頑張ってましたけど、やはりピカイチは主演の松さんでしたね。
クライマックスで涙を流す彼の頭を持ち上げて、眼力強く睨みつけ、涙を流し、その後恐ろしいほどの笑みを浮かべるあの表情!
あのシーンだけで、「やられた!」って思いました。スゲェ。
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