バレエダンサーの物語。
ということだけの前情報で見たので、序盤から立ち上るスリラー調の演出にびっくり。
サイコホラーっていうか、かなり怖い類の映画でした。

ダンサー、特にバレエダンサーっていうのは人生そのものをバレエに捧げることが求められているように見える。
沢山食べず、酒もタバコも嗜まず、毎日何時間も練習練習に時間を割いて、踊ること以外にさける時間がほとんどない、ストイックな人生。

そんな人生を送る人の多くは、どうしても精神的なバランスを崩すことが多いらしく、映画は主人公がバレエの役に重なりながら、次第に崩壊していく精神世界を描いてみせました。

多様される鏡と、耐えることのない肉体的苦痛。
何度も、見ているだけで痛くなるようなシーンが出てきて、(映像として)見るのが辛かった。
途中目を背けちゃったよ。…見てられないんだもん。

映画のクライマックスに向かうにつれ、破滅へと加速していく様子が恐ろしく、ああ誰か彼女を救って欲しい…と願いながら観てました。

ラスト、主人公が見つめ続けた白いライトのにじむ様子に、ただただ圧倒されました。
…完成度の高い映画だと思います。


蛇足。
パンフに乗ってる映画批評(一番最初のヤツ)が、最悪。
表面的なこの映画との類似映画の羅列、自分が見つけたとでもいいたい映画内の暗喩の自己中な解説など、駄文にも程がある。
誰だよこんな文章、パンフにのっけたやつ(怒)。

コメント

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