■「図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1)」有川浩
2011年5月7日 小説、活字本2019年(正化31年)。公序良俗を乱す表現を取り締まる『メディア良化法』が成立して30年。高校時代に出会った、図書隊員を名乗る“王子様”の姿を追い求め、行き過ぎた検閲から本を守るための組織・図書隊に入隊した、一人の女の子がいた。名は笠原郁。不器用ながらも、愚直に頑張るその情熱が認められ、エリート部隊・図書特殊部隊に配属されることになったが…!?番外編も収録した本と恋の極上エンタテインメント、スタート。
ちょっと前に深夜アニメでやっていたのを見たので、ストーリーは既知。
まあそれで面白かったので、ようやく文庫になったタイミングで読んでみました。
図書館の自由を守るための戦闘部隊に所属する主人公の成長物語、かな?
主人公の造形が秀逸だと思います。肉体派・体育会系でありながら、読書の趣味を合わせ持つって、一般的にはあまりないような気がするんですけど、それが読み進めていくとちゃんとその設定にリアリティが感じられてくるのは、作者の力量なんでしょうか。
いままで有名な作家だという認識はあったものの、読んだことがなかったのよね。>有川さん
今回が初の有川作品になりますが、これは結構面白いなあ。
小説の面白さは、ストーリーも当然だけれども、文章のクセも絶対関係していて、面白い話でもその文章表現が気に入らないと残念感大なのよね。
その意味でこの物語は、アニメでストーリーは知ってたけど、この作者の文章って面白い(って思える)かな?という部分でドキドキしていた部分があったのですが、これは完全クリアですわ。
楽しい。
ようやくの文庫化で1、2巻同時発売。
様子見で一巻だけ買ったので、早速二巻も手に入れよう。
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