●「LOST」

2011年4月29日 TV・ドラマ
ようやく最後まで見ました。
後半、ネタバレあります。

シリーズとしては3とか4あたりがちょっと中だるみ感があったんですが、5になってフラッシュフォードとして島の歴史が描かれ始め、ファイナルでは伏線の回収をしつつ、登場人物たちの人生を締めくくっていて、初期の面白さを思い出しました。

結局島のいろいろの謎とか数字とか、細々とした謎は回収しきってません。
ただ、それらのSF的設定はその発想などが面白かったし、これでつじつま合わせて終わらせてくれれば最高のSFだろうと思ってましたから、その意味では物足りなさはありました。

でも、ファイナルシーズンも後半になっていくと、さすがに脚本陣が謎解きを主眼にしてないのがあからさまになってきていて、ああこれはジャックたちキャラクターをまっとうさせるためのクライマックスなんだな、ということが分かってきたんですよね。
で、その意味で言えば、十分に納得できるクライマックスではありました。

個人的イチオシだったのは、最後までやっぱりソーヤーでしたね。
ファイナル直前ぐらいから皆にジェイムズとかジムとか呼ばれていて、本名もそうだけどさ、私にとってはやっぱりソーヤーですもん(笑)。

彼のブレない生き様が好きでした。女性に関しては、ケイトとジュリエットの間でふらふらしていたけれども(笑)、そういう情けなさ、一人になるのが怖くて、近くにいる人に甘えてしまう、そんな弱い彼が好きでしたよ。
潜水艦でしくじった彼が、ジンたちのことを思って後悔してる姿も可愛かったし(^^;。

ファイナルの物語として、夢落ちに終わらなかったのが、私は凄いなあって思ったんですよ。
飛行機が落ちた世界と落ちなかった世界に分かれたときから、島の物語の収束として島のほうをなかったことにして、落ちなかった世界の彼らが本体だ、というようなハッピーエンドに持っていかれたら、きっと物凄くがっかりしたと思う。あまりに安易で。

だから、あの飛行機が落ちなかった世界を、並行世界(厳密にSF的な並行世界というよりも、島にいる彼らの理想としたい自分と世界。という意味での別世界・ある意味別の人生)という描き方は、うまいなあと感じました。

シーズン1、2で活躍していた懐かしいキャストも沢山でてきていて(サイードと恋愛した娘さんのことなんか完全にリセットしてましたよ(^^;)、そんなあたりもずっと見てきた人にはサプライズでしたねぇ。
終幕でのハーリー&ベンという意外な組み合わせによる次のリーダーコンビの、教会での言葉(キミは最高のナンバーツーだったよ)が最高に気に入りました。
彼らツートップ時代にも、ちょっと興味を持っちゃったよ。

全然終わらないクライマックスが得意なアメリカドラマで、意外にもちゃんと終わらせれくれて、よかったです。

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