■「うさぎドロップ(8)」宇仁田ゆみ

私が集め始めたのは、ちょうど第一部が終わった頃でしょうか。
てか、そうとは知らずに買い揃えたので、次の巻が出るまで長いわ、出たと思ったらリンがデカくなってるわでびっくりですわよ(^^;。

物語は、30独身男大吉が祖父の隠し子リン六歳を引き取って育てる話。
設定などはかなりリアリティがない（というか、ファンタジーはいっているっていうか）なんですが、ただ、一つ一つのエピソードに対する大吉の素直な感想や行動がとても好ましいのよね。

連れて帰ったはいいけど、仕事あるのに六歳児を昼間どうするんだとか、保育園ってすぐに入れないの！？とか、まったく子どもを育てるということに対する興味も情報もなかった独身男が、それでも目の前にいる子ども＠リンを大切に思う心を軸に奮闘する姿は、なんか格好いい(^^)。

第一部は小学校にあがってすぐぐらいまでかな？、その後に始まった第二部はいきなり10年後でリンは高校生だよー。ええええ？と思いました、が、まあ、今日再読したら、まあこれはこれでアリかも？と思えるようになった…か、なあ（歯切れが悪いな）。

ま、そろそろ恐れていたリンの初恋の話題に突入しそうな最新刊。作者がどういう決着をつけるつもりなのか、楽しみですな。
続きが気になる～。


ところで、この「うさぎドロップ」どうやら映画化だそうです。

昨今流行のイクメンを肩書きにしていて、そういうのちょっと嫌なんだけどなぁ…。
でもまあ、大吉が松山ケンイチということで、ちょっと大吉っぽくないんだけど(^^;、松山クンは気になるほうなので映画は多分見に行くことでしょう。
「Papa told me」ほどには落胆しないですむことを祈りつつ。