丁度映画館に映画を見に行ったときに、予告を見て、ちょっと気になるなと思っていた作品でした。
結局見ることは出来なかったので、WOWOWでやったのを録画して、見ましたよ。

ある夫婦のもとに生まれた女の子は小児白血病でした。
完全に適合するドナーを探すのは難しく、その子供を助けるために、両親は遺伝子操作により白血病の娘と適合する娘をもう一人産むことにしたのでした。
そうやって生まれたアナは、14歳になり、両親を相手に裁判で戦うことを決意したのでした。

最初、アナが両親に対して反感というか、自分に対する愛情を(愛情があるとして)信じられなくなったことによる行動なのかな?と思っていたのよね。
しかし、裁判を前後して、アナの家族との関わり合いには、とても愛情が深く、またそのことによる理解もちゃんとあって、どうやら単純な感情のこじれというわけでもなさそう。

では、一体、彼女が決意した心の奥底には、どんな理由があったのか。
それが、丁寧に家族の歴史をほぐしながら、描写されていきます。

主人公の少女もうまかったけど、母親もまたすごかった。
最初の娘を無くしたくない一心で、もう一人の娘を愛しながらも苦痛を与えることも選択してしまう、その行動は、傍からみていて怖いぐらいで。
ただ、そこまでの心の強さは、結局のところ愛情の深さからくるものでもあって、だからこそ単純にはいかないのよね。

物語の中での美しいまでな救いは、アナが姉を本当に慕い、愛していたことだと思う。
彼女の決心のベースにある愛情と聡明さが、この裁判をここまで乗り越えさせたんだろうな。

大好きなシーンは、お父さんが子供たちを連れてビーチに行くところ。
お父さんも、彼なりの強い心をもって家族を見守っていて、素晴らしかったです。

しみじみと感情にしみました。

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