やっと見てきました。
特別ジブリ大好き、というわけでもないのに、何故かちゃんと見ているのは、我ながら謎…。

まあ、原作の「床下の小人たち」は可愛らしくてイイ古典児童書なので、それがどんな風にアレンジされているのか見たくて、ね。

時代は現代になってました。
日本人の少年が屋敷にやってくるところから始まります。

小人たちの様子や、人間の屋敷との関わりのあたりは原作にほぼ忠実、その後の展開と、彼らが家を出て行くのもほぼ忠実、かな。
ジブリにしては珍しく基本ストーリーに変更がありませんでした。

一番大きな変更は、人間の少年とアリエッティの交流の様子でしょう。
原作だと、異種族間によるファーストコンタクトものになってるはずが、映画ではほんわか恋愛譚になってるんだもの。え~~~?って感じ。…ま、いいけどさ。

まあしかし、さすがにジブリですわ。
小人たちが人間の屋敷の隙間というか裏側というかを移動するシーンなどでは、釘の階段だとか、いろいろ見ごたえがあります。
そして、小人たちが人間の持ち物を活用するアイデアも凄いし、小人視点による人間の様子(大きさはさることながら、動きの遅さや音の響きなど)が、アニメの効果をとても上手につかって表現していて、このあたり、唸らされますな。

個人的にものすっごい嬉しい意外性は、パンフレットの梨木香歩さんの文章でした。
ああ、そうか、知っている人がみると、そこまでリアリティが(取捨選択の後)表現されているんだな、とちょっと知らない自分が悔しくなったり。

超大作と比べるには地味な作品だと思いますが、現代のアニメとして贅沢に作られた良作だと思います。

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