イスラエルの映画だそうです。

エジプトの音楽隊の八人が、イスラエルに招待されて演奏する予定が、手違いで向かえが来ず、似た名前の違った都市に行ってしまい…という物語。
見知らぬ土地で迷子になった音楽隊の方たちが、それぞれ宿泊させてくれる家の方たちといろんな係わり合いを持っていく様子が、淡々と描かれてました。

堅物で真面目な指揮者が抱える、過去の苦悩と後悔。その告白を聞く、食堂の女主人とのベンチでの会話シーン。

女たらしで軽い若者が、おくてなイスラエルの青年に恋のレクチャーをするシーン。

家庭の中に抱える問題は国による別はなく、同じような悩みを抱えた同士が一夜を過ごすシーン。

それぞれ、大きな盛り上がりがあったわけではないのだけれども、しみじみとした感情がゆっくり漂う感じが、とても心地よかったです。

それぞれヘブル語とアラビア語を話す彼らの共通の言葉はカタコトの英語で、そんなたどたどしい会話で笑いや涙といった人情が表現されているのも、珍しさもあって面白かったです。

で、実はアカデミー賞の外国語部門のエントリーも期待されていたこの作品、作中の半分が英語だった(理由は上記のとおり)ために、外国語部門にノミネートされなかったのだとか。
ちょっと残念ですね。

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