読書スタイル

2010年6月20日 日常
この数年で本の読み方が変わりました。

以前は、がつがつ、ひたすら活字を貪っていたような読み方だったのが、このところかなりのんびりしたペースで読むように。
まあ、読み始めてしまえば、ハマって集中しちゃうことにはかわりないのだけど、一冊読み終わってから次に手をつけるまでのインターバルに、他の趣味にも時間を割くようになったのが大きな違いなんだと思う。

そういうわけで、今日は久しぶりに読書に集中な日でした。
最近読んだ本をまとめておこう。

「タッチ」ダニエル・キィス
数年前にハードカバー新刊が出てたのは知っていたので、文庫に落ちるのを待っていたのでした。が、読み終わってわかったけど、原書ではアルジャーノン発表直後ぐらいの時期に書かれたもの、つまり最近書かれたという意味での新作じゃなかったのね(日本語未訳だったから新刊ともいえるけれどもさ)。放射能漏れによる汚染事故の被害にあった主人公夫婦がその被害により、多くの試練に直面してそれに立ち向かう話でした。目に見えない恐ろしいものへの恐怖が、リアルに描かれていたと思う。でも、ちょっとキャラクターが私には馴染みづらい性格で、読んでてまどろっこしいなあと思いました。でも、最後の最後にやっと夫婦が手を取り合う体制になったのは、救いに感じられてよかったな。

「東京島」桐野夏生
映画化されるということで文庫が平積みされていて、うっかり読んでしまった(^^;。相変わらず彼女の作品は女性やストーリーがエグくて、読んでいて不愉快になることしきり。まあでも、結局のところ無人島から脱出できるキャラクターっていうのは、あれぐらいに特徴的で強さがないとダメなんだろうな、というのは物凄く共感できた(笑)。

「告白」湊かなえ
友人が貸してくれたので、映画化されたことだし、読んでみることに。
なんとなく長編だと思って読んでいたのだけど、これは短編オムニバスだったのね。てっきり犯人はだれだ、という話を引っ張るのかと思っていたので、最初の一話で犯人が糾弾されていてびっくり。しかし、その後の展開はなかなか個性的でエネルギーを感じました。
クライマックスの救いのなさは、ちょっと珍しいかな~。個人的にはこういう復讐は賛成(というか、私だったら同じように考えてやりたくなるだろうと思ったわ)。

「変わる勇気」上川あや
出版されてから気にはなってたんだけど、なんとなくタイミングを逃して読んでなかった本。偶然手に入ったので、読んでみた。
彼女の半生記と、議員になってからの活動の足跡が見えたのは、面白かったな。
区の議員さんの仕事って、何をするものなのか全然具体的な活動を知らなかったので、そういうのを知ることが出来たのはよかった。
結局のところ、なにかを求めるのであれば、まずは声をあげないとダメだという、とても基本的なことをおさらいした感じ(^^;。
余談だけど、彼女のパートナーの潔さを尊敬したよ。私もそういう人になりたいなあ。

では、また。

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