タイトルの意味は、「取替えっ子」というのが一般的なんでしょうか。
日本では、親が子どもに対して「あんたはうちの子じゃない。橋の下から拾ってきたんだ」と言い放つようなシチュエーションがありますけど、欧米では「子どもが妖精(あるいは悪魔)に取り替えられたのだ」という言い回しになるんだそうです。

こういう言葉は、親が子どもを懲らしめる意味で子どもを脅かす場合にも使われるんでしょうが、そのほかに、親自身が子どもをいろんな理由により愛せない場合の言い訳にも使われるそうで、なかなかに意味深長なタイトルだあというのが、第一印象なのでありました。

見終わってからの印象は、アンジーのぽってりした肉感的な唇(笑)。
真っ赤なルージュで強調されたその唇が、意思をとても強く表現していたように思います。
時代を感じさせるクロッシュタイプの帽子により、目があまり見えない(見づらい)感じがあるんだけど、その分目がアップになったときの目力も凄い。
私はあんまりアンジーの作品は見てないんだけど(アクションが多い印象があります)、とてもエネルギッシュな女優さんですねぇ。存在感があって。

物語はここ数年のイーストウッド監督らしいものに仕上がっていて、相変わらず暑っ苦しい(爆)。いや、嫌いじゃないけどね。

それにしても、これが実際の起こった事件だというのが驚きです。
嘘をついていた少年の動機があまりに子どもらしすぎるのも、苦いですしね。
主人公が少年に「あなたは自分がやっていることの意味をちゃんとわかってないのよ」というようなことを言うシーンが、クライマックスになってしみじみと心に迫ってきました。

一筋の希望を残したラスト。
私も信じたくなりました。

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