●「スカイ・クロラ」
2008年8月4日 映画 コメント (2)
素晴らしい!
原作のファンで、それの映画化だっていうのに、ここまで好意的に見ることができた映画は初めて。
まあね、原作者のブログチェックするほどのコアなファン(なほうだと思う)で、しかも監督のファンでもあるんだから、当然っちゃ当然な反応ではありますけれども(^^;。
いやあ、でも、これはかなりな部分で原作ファンにも納得できるつくりになっているんじゃないかしら。
映画全体に流れる雰囲気が、原作での独特な空気感に反してないのが凄いよね。
映画の最初の1、2分…ぐらいかな、いきなり迫力のある空中戦で感動ですよ。
思わず涙出ちゃった(笑)。
文章を読みながら空中戦を思い描いていたりはしたんだけど、そういえばそのとき「音」は頭の中で鳴ってなかったんだ、ということに気づかされました。
映画館での大きなサウンドは前後左右からエンジン音が迫ってくるし、重低音が戦闘機の重さを示していて、迫力という表現だけでは足りないぐらいのリアリティ(いや、本物の音は私は知らないけどね)を感じることが出来たよ。
ティーチャの圧倒的なまでの戦いは、実は原作読みからすると冷淡すぎるような気はしないでもないんだけど、映画のキャラとしての描かれ方としては正しかったんじゃないかなと思った。
一番の懸念事項だった声の問題は、事前に何度も押井さんの主張を聞いていたせいもあって(笑)、それほどの違和感にならずにすんだ。
キルドレの未熟さを、声優としては未熟である俳優にやらせることで表現していた。という主張は、そう思ってみれば許容範囲内であったしね(^^;。
ただ、思ったよりもすっごくしっくりきてたのは、土岐野@谷原さんでした。俳優が声を当てるときの妙な違和感がとても少なくて、ちょっと軽めでいい加減な雰囲気のある土岐野として、馴染んだ雰囲気を出していたと思う。
あと、三ツ矢@栗山も思ったよりよかったかな。
さすがに笹倉@榊原の貫禄はどっしりと安定していて、物語としても笹倉っていうのは物語の底辺を支える役回りであることもあって、押井作品でははずせない声優としてだけでなく巧くハマっていたように思いました。
後半、三ツ矢に一瞬だけ声を荒げるシーンの、あの感情の告白シーンはさすがベテランだわ。
一つだけ作品として違和感を感じたのは、3DCGメインの飛行機とアニメ絵の差異、かなぁ。
こういう映像表現っていうのは、どちらかというと慣れの部分もあったりするので、例えばもう一回見たりしたらそんなに気にはならないのかもしれないんだけどね。
映画の序盤で空中戦があって、その後飛行機が基地に戻ってきてから、主人公が地上に降りるシーンの一連の中で、絵の種類の違いが少し気になったのは事実。
全体に、ちゃんと押井作品であり森博嗣作品でありました。
事前に京極さんのコメントに、両者の作品であることがわかる造りになっている、というようなことを言っていて、それは読んではいたんだけど、本当にその通りで。
エンディングテロップ後のあのシーンは、これまでの押井作品で繰り返し示されていたものに重なるし、キャラクターたちの独特な生き方やセリフの数々は森作品だなぁ、と。
これは少なくとももう一回は映画館で見たい作品だね。
音と迫力は、一般家庭のAV視聴環境じゃ足りなさすぎるから。
原作のファンで、それの映画化だっていうのに、ここまで好意的に見ることができた映画は初めて。
まあね、原作者のブログチェックするほどのコアなファン(なほうだと思う)で、しかも監督のファンでもあるんだから、当然っちゃ当然な反応ではありますけれども(^^;。
いやあ、でも、これはかなりな部分で原作ファンにも納得できるつくりになっているんじゃないかしら。
映画全体に流れる雰囲気が、原作での独特な空気感に反してないのが凄いよね。
映画の最初の1、2分…ぐらいかな、いきなり迫力のある空中戦で感動ですよ。
思わず涙出ちゃった(笑)。
文章を読みながら空中戦を思い描いていたりはしたんだけど、そういえばそのとき「音」は頭の中で鳴ってなかったんだ、ということに気づかされました。
映画館での大きなサウンドは前後左右からエンジン音が迫ってくるし、重低音が戦闘機の重さを示していて、迫力という表現だけでは足りないぐらいのリアリティ(いや、本物の音は私は知らないけどね)を感じることが出来たよ。
ティーチャの圧倒的なまでの戦いは、実は原作読みからすると冷淡すぎるような気はしないでもないんだけど、映画のキャラとしての描かれ方としては正しかったんじゃないかなと思った。
一番の懸念事項だった声の問題は、事前に何度も押井さんの主張を聞いていたせいもあって(笑)、それほどの違和感にならずにすんだ。
キルドレの未熟さを、声優としては未熟である俳優にやらせることで表現していた。という主張は、そう思ってみれば許容範囲内であったしね(^^;。
ただ、思ったよりもすっごくしっくりきてたのは、土岐野@谷原さんでした。俳優が声を当てるときの妙な違和感がとても少なくて、ちょっと軽めでいい加減な雰囲気のある土岐野として、馴染んだ雰囲気を出していたと思う。
あと、三ツ矢@栗山も思ったよりよかったかな。
さすがに笹倉@榊原の貫禄はどっしりと安定していて、物語としても笹倉っていうのは物語の底辺を支える役回りであることもあって、押井作品でははずせない声優としてだけでなく巧くハマっていたように思いました。
後半、三ツ矢に一瞬だけ声を荒げるシーンの、あの感情の告白シーンはさすがベテランだわ。
一つだけ作品として違和感を感じたのは、3DCGメインの飛行機とアニメ絵の差異、かなぁ。
こういう映像表現っていうのは、どちらかというと慣れの部分もあったりするので、例えばもう一回見たりしたらそんなに気にはならないのかもしれないんだけどね。
映画の序盤で空中戦があって、その後飛行機が基地に戻ってきてから、主人公が地上に降りるシーンの一連の中で、絵の種類の違いが少し気になったのは事実。
全体に、ちゃんと押井作品であり森博嗣作品でありました。
事前に京極さんのコメントに、両者の作品であることがわかる造りになっている、というようなことを言っていて、それは読んではいたんだけど、本当にその通りで。
エンディングテロップ後のあのシーンは、これまでの押井作品で繰り返し示されていたものに重なるし、キャラクターたちの独特な生き方やセリフの数々は森作品だなぁ、と。
これは少なくとももう一回は映画館で見たい作品だね。
音と迫力は、一般家庭のAV視聴環境じゃ足りなさすぎるから。
コメント
是非是非映画館で堪能してください。その価値のある映画だと思います。
原作は、シリーズを通して読むと「スカイ・クロラ」が一番最後(執筆は一番最初ですが)だということが、あとからじわじわと納得できて、これを最初に書いた森さんの才能に圧倒されます。こちらも是非全部読んでみてくださいね!