西アフリカの小さな村。そこは古くからの伝統で“割礼”(女性性器切除)を行うことが仕来りになっていた。しかしある日、4人の少女が割礼を嫌がり逃げ出したことをきっかけに、少女の為に、未来の為に、母親たちが立ち上がる。
女子割礼を扱った映画。一応フィクション…だよなあ。
でも近年、似たようなことは実際にあっただろうとは思う。
アフリカなどの村ではまだ実際に行われている女子割礼。その儀式から逃げ出した少女たちを匿った一人の女性を支点に、割礼の是非、女性の人権、文明社会との対話など、そのあり方について表現した映画。
映画そのものは、何かを強く推奨しているわけでも非難しているわけでもなかったように思う。
一種ドキュメンター映画といえなくもないかな。
クライマックスにて燃やされるラジオと、英雄になった彼女、父の元を去る息子、そして命を失った少女。
見終わってからいろんなことを考えることを要求していました。
しかし、この映画に対しリアリティというか、主人公女性に共感(そして村の女たちに共感)するには、女子割礼というのが、どういうことをするのかを正しく知らないと、恐怖も残酷さも感じるのが難しいんじゃないかなぁ。
映像として、そのもののシーンは描写できない(し、多分知るためだとしても見たくないし、見せたくもないだろう)から、仕方ないんだろうけど…。
普通映画のスタッフロールは見ない人が多いらしいんだけど、この映画はエンディングテーマの歌詞が字幕に出ているので、これは見たほうがいいですよ。
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