三谷さんの舞台はチケットがとれねぇ!
というわけで、WOWOWでやったのを鑑賞。

三時間は長かった…、と感じる程度には途中冗長だったと思う。
私はTVで鑑賞となったけど、こういうのはもしかしたら舞台を実際に観劇した人だと受ける印象が違ってくるのかもしれない。場の雰囲気って、舞台作品にはかなり重要だからね。
それにしても、劇中劇はかなり冗漫だったよな。

俳優一人ひとりはネームバリューのある人ばっかりで、しかもほとんどが三谷組とも言える三谷脚本の常連が多かったから、かなり安心して楽しめました。

中でも定評のある戸田さんが、やっぱり巧い。
何というか、「下手な役が巧い」って面白いよなあ、と(笑)。これだけ芸達者な戸田さんに、めちゃくちゃ芝居が下手だという役を演じさせる、そのギャップだけでも十分面白いのに、その下手さ加減が絶妙でさ。セリフ棒読み、無表情、挙動不審な動き、全てに笑わせてもらいました。
そして最後にホロリとさせるところなんか、展開がわかっていてもグっとくるよ。

堺雅人さんもイイ味出してましたねえ。
振って沸いた役をやらされて困惑しながらのセリフ棒読みなんだけど、書生さん(?)で一番シェイクスピアを理解しているためにストーリーを元に戻そうとする頑張りが涙なしでは見られない(笑)。

他にも、堺正章さんの多彩な「すちゃらかぽこぽこ」、浅井さんの妖怪じみた女形姿、今井さんのどことなくおかしみというか胡散臭さ漂う雰囲気、堀内さんの怒涛の津軽弁などなど、それぞれのキャストにちゃんと見せ場がありました。

さすが商業演劇、さすがあてがき作家三谷さん。

でも次は構成の妙が生きてくるような舞台らしい舞台が見たいです。>三谷さん!

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