■「いつまでもデブと思うなよ」岡田斗司夫
2007年10月8日 読み物一年間で五〇キロの減量に成功した著者が到達した結論。それは、ダイエットは楽しく知的な行為であり、ロー・リスク、ハイ・リターンの最高の投資であるということだった。必要なのはメモ一冊。それだけで運動不要、持続可能なダイエットは始められる。そして重力から開放された後は経済的、社会的成功が待っているのだ。過去のすべてのダイエット本を無力化する、究極の技術と思想が詰まった驚異の一冊!
夏休みに、NHKで押井守特集をやったのよね。
で、そのときの番組に岡田さんが出てたんだけど、すっごいびっくりした。
めちゃめちゃ痩せてる〜!
いや、噂では(笑)痩せたってのは聞いたことがあったし、それに関する本も出したってのは何となくは知ってたんだけど、ビジュアルのインパクトは凄いねぇ。
その後、偶然本屋でその痩せたって話題の本(笑)を見かけたので、手にとってみたのでした。
本書は、ダイエット本という体裁をとってはいるけど、思考回路の働かせ方としては、十分仕事や生き方に反映できる、実際的な実用書としてみることができるという意味では、万人向けであるとも言えます。
とても印象的な文章がありました。
「デブは、太るために努力しているから、デブなのだ」
人間が、正常な欲求にしたがって食べ物を口にしている限り、100キロを超えるような身体にはなりにくい、ということなんですね。
つまり、デブになるための努力をしているからデブなのであって、痩せたいなら、その努力をやめればいいのだ、という主張です。
これ、結構考え方として大事。
つまり、痩せるために努力をするのだ、まず「努力が必要」って思っちゃうと、ダイエットのスタートラインとしてもうかなり不利だってことなのです。
なんでもそうだけど、ネガティブな方向に物事を捉えると、それに取り掛かるのに気が進まなくなっちゃうし、モチベーションも落ちるし、継続も難しくなっちゃう。
そこを、発想の転換をさせることで、今までこんなに努力してきたのだ、だったらその努力をやめればいいんだ、と考えることで、ポジティブになれれば、継続しやすくなるのではないか、と。
これは本書に書かれていることの一部ではあるんだけど、結局このダイエット法のかなりの部分に、こういった発想の転換であったり、ポイントが書かれていたりするので、読み物としても面白く読めました。
私自身は肥満体型(さすがに5L←岡田さんの去年のサイズ…とまではいきませんけど(^^;)で肥満体質なんです。
それで、なにか参考になるかな〜ぐらいの気持ちで読みました。
でも、どうも私には難しそうだ(涙)。
最大の問題は、私が食べ物を残せない、ってことなんだよなあ。
ハンバーガーを八等分して七片をゴミ箱に入れられるような性格だったら、ここまで太りませんて(泣笑)。
とはいえ、ダイエット方法としては、有効そうに見えます。
どうしてそういうことをするのか、何故太るのか、そのあたりを論理的に噛み砕いて説明してあるので、納得もしやすいですし。
タイトルも妙味が利いていて、眼にしたときにんん?と感じたら、序章だけでも立ち読みしてみるといいでしょう。
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