胸の奥の住人

2007年2月5日 日常
先日、父の法事があった。

お墓のあるお寺は、父方のお墓のあるところなので、以前からお世話になっているお寺ということになるのだが、数年前にそのお寺の一番偉いお坊さんが交代したのね。

私はあんまりお寺のこととかよく知らなかったのだけど、どうやらそのお寺はその宗派の中ではそれなりに地位が高いらしく、トップの交代はオオゴトだったらしい。

単純に、今までお世話になっていた住職さんが降りられるということを知ったとき、じゃあ普段法要とかで住職の隣にいた人が、一階級昇進みたいな感じで(笑)変わるのかな〜とか思っていたら、イキナリ本山から大層高齢で大層威厳のある(らしい)、今まで見たこともないお坊さんが住職として降ってきた。

お寺っていう社会も、会社とあんまり変わらないものなのかしらね〜と思った出来事。

で、さて。

法要の後って、だいたい住職が短めのお話をして終わることが多い。
なくなった人(今回は父)に対するものだったり、法要を執り行った家族に対するものだったり、仏教のちょっとしたエピソードを交えた説法だったり。

だからその日もどんな話をするのかなーと、軽い気持ちで待っていたら、ナント住職は自分の経歴を話しはじめた。
どこの寺の出身で、本山ではナントカいう役職で働いていて…みたいな。

ちょっと呆気にとられてしまった。

まあ、確かに数年前に来た住職だし、寺と濃い付き合いをしていたわけじゃないので、父の話ができないのは仕方ないし、わかるんだわ。
その住職がこの寺に来てから、うちの家族は初めて法要を執り行ってもらったので、ご挨拶ってことなんだろう。

でも、法要を執り行う仏教的な意味だとか、なんとなく宗教的な話を聞く気満々だった私は、住職の職歴なんか聞いても嬉しくないよう…。

結局その住職は、ご挨拶をだらだらしゃべっただけで、父や檀家である母に対して一言も言葉をかけずに終わった。
うーん…。そんなものなのかねえ?

そうそう。

最後に住職が、甥っこズが法要の間、静かにしていたからといって、「お利口だったねえ」と声をかけながら、小さなお寺グッズ(寺の名前入りの鉛筆とか)をくれたんだけど、そのとき「あなたにも」と、なぜか私にも鉛筆をくれました(謎)。
どうやら、子どもグループとして甥っこズと私がくくられたっぽい。…一体、何歳だと思ったんだろう…(^^;。

法要のあと、身内で食事に行ったのだけど、もうその話題で持ちきり(笑)。
私が比較的カジュアルな格好で参加してたので、きっと首から下の服だけで学生だと思われたんだろうという結論になりました(^^;。
いやまあ、いいんだけどね。

これで、法要も一区切り。
でも、私はいまだに何処か遠くで元気にしているような気になっているしてるんだよね。
なくなった事実を認識していないっていうのとは、ちょっと違うんだけど。
きっともうこの感覚が変わることはないんだろうなあ。
個人的に、とても大事な感覚なんだ。


では、また。

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