●「メゾン・ド・ヒミコ」
2006年12月17日 映画ゲイ専用の老人ホーム。それだけでも、すでに異例の舞台。しかし、本作が語るのは、優しい愛の物語だ。ホームのオーナーであり、末期ガンで死が間近に迫るヒミコ、彼を見守る恋人の青年・春彦、そしてヒミコの実の娘・沙織。3人が織りなす人間関係は、屈折しまくって複雑だが、ホームの住民らとの交流で、沙織が人を愛そうとする過程が、感動的に綴られる。
オダギリのシャツ姿にそそられました(笑)。
あと、柴崎のブスさ加減にも感心しましたね。さすが女優ってか。
ゲイの老人たちの描かれ方が、誇張が大きくてちょっと辟易した部分もありましたけど、おおむねは許容範囲内ってところでしょう。
最後、ルビィのために泣きながら叫ぶ沙織@柴崎のシーンは、気持ちがよかったです。
マイノリティがお互いの傷をなめあっているような環境に対する沙織の苛立ちと愛情が感じ取れました。
それにしても、相変わらず西島さんのあの無表情が、演技なのかへたくそなのかが微妙…(^^;。
キャラとしてはまあアリな描かれ方だったけどねえ。
それと、やっぱり迫力があったのは卑弥呼@田中泯でしょうね。
末期ガンのわりには健康そうな外見でしたが(笑)、でも芯のある生き方を貫く、それゆえにある意味不器用な卑弥呼を力強く表現できていたと思います。
最後の最後の展開が、ちょっとなし崩し的な感じがあって、そこは残念だったけど、まあこの話としてはこれしかなかったのかなあ。
ちょっと勿体無かったかも。
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