高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために―。
本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。


この著者の本は、ずっと気になっているのに何となくタイミングが合わなくて、ほんとんど読んだことがない。
本書は本屋大賞を取ったってことで、単行本のときに本屋で平積みされているのをよくみかけていたので、文庫になったのを機会に手にとってみた。

ストーリーは、高校の行事である歩行祭の一日を追った、青春群像劇。
軸になるキャラはいるけど、脇役もそれぞれの役割をちゃんとこなしていて、非常によくまとまった物語だったように思う。

わたしが普段読むような現代モノの本は、主人公の年齢が高いことが多いので、こういう高校生の等身大の(と感じられる)人物描写が何気なくこそばゆい感じがしました。
思いっきり青春だなあ、と。

文章も読みやすく、小さないろいろな伏線が綺麗に収束しているので、一応長編なんだけど長さが全然感じられません。

リアルタイムな高校生が読むと、どういう感想になるのか、ちょっと聞いて見たいですね。

オススメです。

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