昭和40年代の初め。わたし一ノ瀬真理子は17歳、千葉の海近くの女子高二年。それは九月、大雨で運動会の後半が中止になった夕方、わたしは家の八畳間で一人、レコードをかけ目を閉じた。目覚めたのは桜木真理子42歳。夫と17歳の娘がいる高校の国語教師。わたしは一体どうなってしまったのか。独りぼっちだ―でも、わたしは進む。心が体を歩ませる。顔をあげ、『わたし』を生きていく。


原作は北村薫の同名小説。
これをキャラメルボックスが舞台化したものです。
偶然NHKの深夜舞台放映でやってたのを録画したのでした。で、ずっとだらだら細切れで見ていて(^^;、やっと最後まで見終わったのが今日だったのです。かれこれ…半年ぐらい?(^^;;;;

原作はかなり昔に読んだのですが、さすがに細部は忘れてましたね〜。
それでも、舞台はかなり小説に忠実に作られているような印象をうけました。

とにかく、脚本がかなりの出来だと思います。
ところどころ、小説でいうと地の文にあたる文章をナレーションとして活用し、場面の変わるところで二人の真理子が入れ替わったりと、演出もなかなかでした。

北村薫の、あの甘酸っぱいクラシカルな少女風味が、演劇の中でちゃんと表現されているのには、本当に凄いですよ〜。
演劇表現と原作者のテイストが好きな人には、是非とも必見の舞台です。

私はTVでやってたのを見たわけですけど、どうやらDVDも発売されているみたい。
興味のある方は是非!

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