「七人ぐらいの兵士」(2000年)、「JOKER」(2004年)と演劇史上最高の笑いと感涙を呼び起こしたカンパニーが帰ってくる!!
明石家さんま、生瀬勝久、そして演出にはこの夏公開の初監督作品の映画「花田少年史・幽霊と秘密のトンネル」が話題の水田伸生。今回脚本を手掛けるのは、明石家さんま主演のドラマや「相棒」等シリーズ物の脚本など、ヒット作品の仕掛け人、輿水泰弘。
またキャストは、宝塚歌劇団元花組トップスターで、退団後はTV、CFにも活動の場を拡げている真矢みきを迎え、舞台からTVまで活躍中の個性派俳優たちが集結!!
折角コクーンでやるなら、是非とも観ないと!と思って、チケ取り。
しかしスタートダッシュで出遅れて、席はあんまりよくなかった…。
まあでも、観れたし、いいか。
元劇団そとばこまちの座長だった生瀬さんと、脚本家の輿水氏が、さんまさんを迎えて喜劇をやろう、といって始まったのがこのカンパニー。
そういう成り立ちなので、舞台の構成もまずはさんまさんの笑いありき。
彼の笑いの姿勢が好きな人なら、楽しめること間違いなしです。
さすがにさんまさんは演劇人ではないので、シリアスなシーンでの様子とかは絶妙とは行きませんが(^^;、しかし笑いのシーンでは本領発揮してました。
そして、笑いのシーンで自由にさんまさんを泳がせることで笑いの質を高めつつ、しかし演劇のシーンでは、ややもすればさんまさんのツッコミに路線が逸れそうになるところを(笑)、生瀬さんや真矢さん、温水さんといったベテランがちゃんと(さりげなく)軌道修正して運んでいく様子は、巧いなぁとうならされます。
ストーリーは、戦時中でありながらも(だからこそ)笑いが民衆に必要だと主張する、劇団座長小鹿(さんま)とそれを取り締まる情報局員の塙(生瀬)を軸としたドタバタ劇。
最後に赤紙が届いたりして、クライマックスでしんみりしちゃうあたり、以前さんまさん主演で放送していたドラマ「さとうきび畑の唄」を思い出しました。
とにかく、楽しく笑って過ごした二時間半でした。
隣の席の見知らぬおじさんの笑い声が大きかったのがちょっと気になったけど(^^;、でも喜劇ですからね、こんなものでしょう。
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