■「εに誓って」森博嗣
2006年8月5日 小説、活字本山吹早月と加部谷恵美が乗車していた東京発中部国際空港行きの高速バスがジャックされた。犯人グループは、都市部に爆弾を仕掛けたという声明を出していた。乗客名簿にはという名前の謎の団体客が。「ファイは壊れたね」から続く不可思議な事件の連鎖を解く鍵を西之園萌絵らは見出すことができるのか?最高潮Gシリーズ第4弾!
というわけで、新シリーズにやっとおいつきました。
講談社のシリーズは文庫で集めてるので、新書は図書館で借りてるんですわ。で、六月ぐらいから借りてきて、途中前がつかえて間が開いたんだけど(笑)、やっと追いついたところ。
来月の新刊が読めるのは秋過ぎかなあ…。
さて、Gシリーズ、かなり評判がわかれてますねー。
いわゆる普通のミステリ(犯人に動機があって、犯行が行われ、探偵がそれを解き明かしていく)を期待したら、そりゃダメです(笑)。
すでに森さんはそういう話を書くつもりはないみたいだし(少なくとも、この講談社のシリーズでは)。
Vシリーズでは、多少なりとも犯人の動機ともとれるような解説を(親切にも)キャラがしてくれてましたから、まだ多少は違和感が少なかった人もいたんでしょうが、Gシリーズに入ってからは完璧に独自路線で勝負をかけている感じがしました。
一冊では、一つのパズルが提供され、そのパズルの回答(と思われるもの)が提示されるのみ。
恐らくシリーズを通しての大きな流れがあって、シリーズが完結に向かうことで、大きな流れの真相(と思われるもの)が表現されるんでしょう。
そのあたり(進め方も含め)を楽しめるかどうかで、評判が分かれてくるのだと思います。
そういう意味では、個人的にはシリーズ完結してから一気に読破したほうが、楽しめるかな〜とは思いましたね。
しかし四季博士の行く先は朧気にすでに表現されているわけで、だとするとこのGシリーズでの事件(になるのかな?)が彼女の中でどういう位置づけとされているのか、気になるところ。
…てか、こういうのが気になっちゃう程度には森さんに踊らされているってことなんでしょう(笑)。
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