三上博史と深津絵里による、禁断の兄妹愛を世界の蜷川が演出!
ってのがウリなんだろうなあ(^^;。

とりあえず三上さんだしー、深津だしーと思って観に行ってきました。
でも私の苦手な蜷川だしなーと少しだけ不安も抱えつつ…。

脚本は、シェイクスピアと同時代に生きた作家ジョン・フォードのもの、だそうです。
全然知らなかったのだけど、ということは、脚本は古典といっていいんでしょうね。

そのせい…というか、時代背景のせいなんでしょう、宗教の描かれ方にイマイチよりそうことができなくて、だから余計に枢機卿というキャラクターの扱い方に理解がしずらかったです。
あんなもんなんだろうか。

で、お目当ての俳優さんたちは、やはり思った通りに麗しく、綺麗で巧くて迫力がありました。

少し気になったのは、三上さんの喋り方。
ジョバンニは、禁じられた感情を内に秘めたとても激しいキャラクターで、また英国古典特有(に感じられる)な感情の吐露の饒舌さゆえに、絶えず早口で強く話すシーンが多かったのね。

だからか、単語そのものがするすると流れ出ていき耳に流れ込んでくるというよりも、言葉が怒涛のように押し寄せてきて馴染む前に耳から離れていってしまうというような、内側に入る前にいなくなってしまうようなセリフに聞こえてしまった。

まあこれは、私のほうが、あの時代の脚本にある単語に対して耐性がなかったことが大きいのかもしれないけれども。

それから、谷原章介さんは発声がすこーしだけ弱かったかな〜。
正面を向いた時と、横を向いている時の声があからさまに違って聞こえたのは何でだろう。
深津の声が独特で、始終力強かったのに比べ、同じシーンに出てくるソランゾ@谷原がちょっとだけ弱く聞こえることがあったので、比較の問題かな?

そうそう。
今回古典ってことで、衣装も時代性があったわけだけど、ソランゾの衣装が格好よかったな〜。あのマントとか、柄とかが彼のキャラクターを際立たせていて、イイです、うん。

また谷原さんのスタイルもよかったんだと思う。
チュニックの胸の編み上げとか絞られたウエスト部分が、その下のスカート部分のシルエットを強調していて、美しい〜。

逆に、ジョバンニの白いブラウスに黒く長いスカート部分は、どうにも上下のバランスが悪く感じてしまったんだよね。あれは何故だろう…。

それにしても長い芝居でした。
途中休憩入れて三時間だもの。

そしてやっぱり私は蜷川が苦手だったよ(^^;。
冒頭の馬には、クラクラした…。
途中、扉とカーテンと照明の演出は綺麗だとは思ったけどね。

次は貴子ちゃんの舞台が蜷川なんだよなー。
ううう、女優目当てにやっぱり見たい…が…。
悩む…。

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