C.S.ルイス原作の大ベストセラーを本格的に映画化したシリーズ第1作。第二次大戦下のイギリスで、ペベンシーの4兄弟姉妹が、疎開先の屋敷の洋服ダンスから、異世界の「ナルニア」へ入ってしまう。白い魔女によって100年の冬を強いられたナルニアで、彼らが英雄となるまでを、壮大なスケールと、めくるめく映像で展開していく。


小学校の図書館で活字に飢えた初めての頃、偶然手に取った本がこのナルニアの一巻である「ライオンと魔女」。岩波書店のハードカバー版だった。

この偶然の出会いが、その後の私のファンタジー好き、長編好きを形成したのは、多分間違いないと思う(笑)。

実は、指輪物語は私が高校過ぎてから読んだ本で、ファンタジー好きなら読んでおかなくちゃ、みたいなちょっと不順な動機で読んだこともあって、当時は読破できなかったんだよね。

ま、実際込み入った物語ではあったのだけど、やはり純粋に読みたい・楽しいといった、自分の中での勢いがなかったのは事実。
その後、再挑戦して読破してから好きになったのも事実だけど。

その点、このナルニアはもうファースト・インパクトのせいもあるだろうけど、私の中では物凄く神聖で、大好きで、面白くって、わくわくして、誰にでもお勧めの児童文学だと思っている。

指輪はコアなファンタジーファンに薦める(つまり人を選ぶ)けど、ナルニアは子どもには誰にでも勧めたくなる、私にはそんな違いのある本なのだわ。

だから余計にこの映画は見たい気持ちと見たくない気持ちが突出していて、見るまでかなり迷っていた。
で、かなり迷ったあげく、機会があったので見てきた、のでした。

オープニングの空襲のシーンが映画オリジナルなのだけど、これがとてもよく出来ていたと思います。
兄弟の関係が簡潔に巧く表現されていたので、その後の彼らの行動の根っこにある感情が想像しやすくなっていたのじゃないかしら。

それにしても、やはり原作ファンには映画化っていうのは、エピソードの切り張りに見えがちで、ある程度仕方がないのはわかってはいても、やはり物足りなく見えますねぇ。

ナルニアに全員が行ってからの展開の速さは、ちょっともったいないぐらいでした。
八郎太がいなかったのは残念(少なくともめだってなかった。戦争シーンのクリーチャーにはいたのかもしれない…)。

それに、戦闘シーンの詳細な描写は、この物語には必要ないと思うのだけど、これは映画としての盛り上がりを考えると入れざるをえないのかなぁ。指輪と違って、戦争そのものはあんまりストーリーに関係ないのになぁ。

…と、思ったとおり不満はいろいろありました(^^;。

まあでも、アスランの毛並みとか、セントールの馬部分の綺麗さ(人間部分は好みじゃなかった)とか、火の鳥の作り方とか、成長したピーター王(超好み)とか、部分的に好きなものもあったので、まあよしとしましょう。

でもDVDをゲットするかは、まだ未定。

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