DVDのリンクが出ないので、変わりに公式URLを。
http://c.gyao.jp/movie/proofofmylife/


TVで映画の予告が流れていたのを見て、興味を持った。
数学者の権威であった父親が、晩年精神の病を患い、それを一人でずっと面倒をみてきた娘が主人公。

父親の死の影響を強く受けた娘と、それを見守るしかない父親の教え子であった青年とのやりとりで物語は動き出す。
そして、父親の机の引き出しから発見された、新たな証明。
数学者の遺したものだと思った青年に、娘は「それは私の証明だ」と主張する…。

序盤は、父娘の精神的な繋がりの強さが表現されていました。
彼女の不安の源は、この強さゆえだったわけで。

そんな、かなり情緒不安定なところに、世紀の証明をした自分を回りが認めてくれない(とりわけ信頼しはじめたばかりの男性にさえも)という事実に、更にショックを受けてしまう…。

観客は、本当に彼女の証明なのか、老人の最後の知的な遺物なのかを、推理しながら見ていくことになります。

見ていてとても辛いのが、主人公が精神的に一杯一杯になって、心情をあふれ出すシーンでの痛々しさ。
主人公の姉は、理性的には出来る限りのことをしようとするタイプではあったけれども、それは主人公の望む形での愛情ではないわけで、そういう部分のすれ違いが余計に不幸で。

でも、破裂しそうな悲鳴を上げる主人公を、ただ抱きかかえ、なんとか平安を与えたいとしていた姉の姿も間違いなく本当だったと思うのです。

個人的には主人公と対峙する青年のクライマックスでの謝罪は、ちょっと受け入れ難かったなぁ。

疑いを持つことはわからなくもないけど、あの精神状態での彼女を否定するような言動はやはりいかがなものかと…。
それだけ重要な証明だった、ということなんでしょうが。

老数学者を演じたアンソニー・ホプキンスの迫力がとても印象的でありました。

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