あらしのよるに逃げ込んだちいさな小屋の暗闇の中、2匹の動物が出会う。風邪をひいて鼻のきかない2匹は、お互いがオオカミとヤギ、つまり「食うもの」と「食われるもの」であることに気付かない。すっかり意気投合したヤギとオオカミは、翌日のお昼に会う約束をする。合言葉は、「あらしのよるに」。

原作は去年読みました。
というか、最初の一冊は随分前に有名な絵本だと聞いて読んであったのよね。
しかし、その続きにあたる話は読んでなくて、今回映画にされたことをうけて、全部読んでみようかな、と。

なんだか凄く驚いたのは、ガブ@中村獅童が巧かったこと。

声優じゃない人が声を当てたときって、違和感を感じることが多いのだけど(実際、メイ@成宮は最後まで馴染めなかった)、獅童さんのちょっとしゃがれたような狼の声がめちゃくちゃガブっていうキャラにあっていたように思う。

あとはメイのおばあちゃん@市原さんは、さすがに日本むかし話だなぁって(笑)。
狼仲間@山寺さんも、抜群のイメージでした。

物語は、薄い絵本六冊(だったかな?)分の話が原作のせいか、暗転が多かったのが少し気になったかなぁ。
でも話の筋がわかりやすく、うまくまとまってたように思います。

オープニングでチビメイが必死に逃げていくところで既に滂沱の涙(^^;。中盤のコミカルなシーンと平和なシーン以外、なんだかずっと泣いてた気がします。最後のみどりの森がメイの目前に広がったシーンとか、涙で映像がかすんで見えた…。
なんだか涙腺弱くなったなぁ。

そうそう。
声のキャスティングを知ったときに、何で両者の声を男性があてたのかな?って最初不思議だったんですよ。
安直に考えるとメイって女声じゃないかな?と思ったので。

しかし、メイが女性として捕らえられるような表現だと、この話は途端に演歌調になっちゃうんじゃないか(^^;とも思いました。

つまり、両者に同性の声を当てることで友情の要素を強く見せることができる(男女にしちゃったら、障害を抱えた恋人としてしか見られなく可能性が出てくる)のかなと。

そういう意味では、この話は恋愛だけの側面じゃなく、もっと普遍的なものを扱っている気がするので、これでよかったのかも。

とりあえず映画館で見られたのはよかった。

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