16世紀初頭、朝鮮王朝の時代。幼い頃に両親を亡くしたチャングムは、母の遺志を継いで宮廷の料理人となる。やがて陰謀に巻き込まれ追放の憂き目にあうが、彼女はそこから医学の道を究め……。史実にも名を残す実在の女性をモデルにした、韓国版大河ドラマといった趣の時代劇作品。

年末に後半一挙放送があったので、録り溜めて見ました。

もともと食という部分には興味があったのだけど、それを抜きにしても物語として惹きつけるものがあったと思います。
恋愛ドラマではなく、大河ドラマ風なのもよかったし。

夏にやった前半一挙放送では、チャングムが女官として宮中にあがり、そこで陰謀に巻き込まれて流刑となってしまうまでが描かれました。

後半は、その流刑地で医術を学び、医女として宮廷にまた戻り、そこで復讐を果たし、医術を極めるという人生の歩みに、女性としての一生をどう沿わせるかで悩み成長していく姿が描かれました。

一種の勧善懲悪な物語ですから、復讐が完遂されるのは予想のうちだったのよね。もちろん、その過程を楽しみながら見てはいたんだけど。

ただ、チャングムの一生という視点で見たときに、物語がどこに着地するのかは興味津々だったのです。

後半、つかの間の幸せな時間で、チョンホとの間柄を深めていったところで、このまま幸せに暮らしましたになるかと思えば、何と別の男性からのアプローチがあるじゃありませんか〜。
しかもその男性が…(驚)。

というわけで、クライマックスの3話あたりは、個人的にかなりどきどきしながら見てました(^^;。

おかしい、恋愛ドラマじゃないから観始めたのに…(笑)。

でも、最後の男性たちのチャングムへの愛情の示し方が、お互いとても潔くて、私はどちらの男性も気にいったなぁ。

チャングムを縛り付けることになった彼も、ちゃんと最期には彼女を解放してあげたわけだし、そんな彼に対しても長い時間をかけることで彼女も特別な親しみを感じることが出来たわけで。

納得のエンディングでした。

ドラマの間、ずっと感じていたのは、医食同源の具体的な表現方法の見事さでした。

もともと料理担当の女官だったチャングムが、その後医女になったわけで、病の予防や治療に食事を巧く活用するのは物語の流れからも自然だったんだよね。

とはいえ、その活用方法の知恵などは十分現代でも通用するものが多く、ドラマをみていて感心しました。

ドラマのエンディングでも少し示されていたけど、東洋医学はベースが内科治療なんだろうなぁ。
生活習慣や食事療法、最後の手段として薬を使って、病気を治す。
それでもムリな場合には、手術。

それにくらべると、西洋医学の場合は診断してすぐに薬→手術に行ってしまうようなイメージがある。ベースとして外科治療なのかな、と。

ドラマをみていて、そんな風にいろいろと考えることができました。
またひとつ違った視点が持てたように思うのよね。
見てよかった。

おすすめです。

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