『東亰異聞』(絵 梶原ニキ)がとても出来がよかったなぁと思ったので、こちらもとりあえず手を出してみた。

今回の絵の人は、山本小鉄子(…読めない…)さんというかたで、私は始めてみる人。
絵は推理小説の雰囲気に合っていたように思う、きっちりとした線で老若男女を描いてました。

漫画を読んでいて気がついたのだけど、私がジャンルとしての推理小説があんまり好きじゃないなぁと思った理由。

この物語の序盤では、式部が葛木を探すところが描かれるのだけど、その際に彼女が乗ったと思われるフェリーが何曜日に出ていたとか、何時出発だったとか、そういう時系列がはっきりするような情報がちりばめられている。

こういう細かな情報がきっちり書かれているのが、なんだか私は苦手なんだと思う。

物語を読んでいるときに、船が出たのは一日だったのか二日だったのか、なんて言われるとストーリーの流れが自分の中で切れてしまうんだよね。

漫画だとコマを割りながら、式部の会話だとか、フェリーの切符売りのおばちゃんの証言とかがちゃんと書かれていて、なんとなくそれらがうっとおしく感じてしまった。

島にわたってから、いたるところに風車(かざぐるま)がある、という設定なんだけど、このあたりは小説よりも漫画のほうが視覚効果としてわかりやすいですね。

コマのどこかしらに小さく「カラ カラ」と書かれているのだけど、あたりに風車があるんだなぁという雰囲気が伝わってくるように感じました。

一巻は式部がお医者さんとの会話でショックを受ける部分まで。
来月二巻が出る予定だけど、このペースだと三巻ぐらいまで行くかなぁ?

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