結婚式の直前に発砲事件で婚約者を失った青年とその周囲を描いた感動のドラマ。恋人だった女優をストーカー殺人で失ったブラッド・シルバーリング監督の実体験に基づいている。出演はジェイク・ギレンホール、ダスティン・ホフマンほか。

婚約者が事件に巻き込まれて死んでしまった…。残された主人公は、婚約者の両親となし崩しに同居を始めてしまうのだが、彼には秘密があったのだ…。

主人公ジョーの主体性のなさが、最初すごく理解できなかった。
婚約者の葬式に出るのは、まあわかる。その両親を元気づけるという動機も、まあわからなくもない。でも、その後もその家に留まるってどういうことなのか。

しかも、彼は自分でそれを選択したというより、やや強引な義父(になるはずだった人)にひきづられるカタチで、本当にもう「なし崩しに」といったところなのだ。

そういったモヤモヤがあったので、前半部分のジョーの行動はどうも、ね。

ただ、後半になってジョーが本当にはどうしたらいいのか、未来を描けない、不安を抱えた青年だということがわかってくると、共感は出来ないまでも彼の戸惑いの謎が溶けたように感じられた。

婚約者が突然死んだら、普通狂乱しそうなものだと思わないでもないけど、ジョーの抱えていた秘密を考えると、理解できなくもない。

クライマックスは、死に対してネガティブな方向にひきづられていた人たちが、ようやく未来に目を向けることができた、前向きなもので希望を感じることができた。
手放しで喜べるとまでは言わないけど、しかしガンバレヨーと応援できる、そんな雰囲気。

ところで、ジョーを演じたジェイク・ギレンホール。あのファニーな笑みが、「グッバイ、レーニン!」の主人公に似ているような気がした…(別人だけど)。
やわらかい、頼りなげな笑みに、だんだん好感を持ってしまったよ(^^;。

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