エリート街道まっしぐらのはずが、母親の再婚で、新たに家族となった田中親子にふりまわされる天才高校生・夏木勝幸の受難の日々。
←六巻の表紙、雰囲気があってイイですな。

ずっと気にかかっていたのだけど、どうせ読むなら最終話まで一気にいきたいと思っていたので、全巻揃ってるのを発見してゲットしてしまいました(^^;。
…そろそろ漫画文庫で出そうな程には古い物語なんだけど、ワイド版買っちゃったよ。

この著者の現在連載中ののだめもそうだけど、この物語も天才が主人公の話でした。
そして、主人公の少年がなぜか「こいつホントに俺のこと好きなの?」と思ってしまう女性を好きになっちゃうあたりも似てるかも…(笑)。

しかし、舞台設定として1995年を持ってくるあたり、結構巧く構成されてるなぁ。
世の中はまだネットワーク分野に関して、一般の人はほとんど知識のない時代。バブルもはじけたあたりなので、会社員や役員たちの経済バランス復旧への必死さなど、素人にわかる形で取り込まれていて、なかなか面白かった。

ソースケや春たちの過去や正体(?)も結局最後まではっきりとは明かされなかったけれども、それでもなんとなく雰囲気として読者が勝手に理解できる程度には情報が小出しにされているのも、バランスとしてうまくいっていたと思う。

勝兄ちゃんが成功の道を辿ることができたのは、もちろん本人の天才性もあるし、運もあるし、努力の結果でもあるけど、それらを生かして活用できるだけの人間性もあったということだ。

長い物語で、伏線としてかなり風呂敷を広げていて大丈夫かなと途中思ったけど、ちゃんと最後までひっぱってくれて、よかったです。
うん。おすすめ。

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