←これは本の紹介だけどね。

短編集…といった感じでしょうか。
ペットであるところの犬と、それに関わる人間を描いた物語集。

個人的にものすごく気に入ったのは、最初のミュージカル仕立ての「うちの子が一番」(笑)。
渡辺えり子と佐野四郎がイイ味を出してるのよねえ。そして、その親バカぶりが笑える。
この話が一番単純に楽しめたと思う。

他の話はどうもじんわりというか、しみじみというか、涙ぼろぼろというか、しっとりしたものが多くて。

あ、佐藤隆太のはコメディだったか。あれも乙葉とのコンビがよかったな。

もともとは中村獅童を見に行ったのだけど、微妙に後味が悲しくてねぇ。
ポチの物語としては、予測の範囲内のものだったけれども、やはり…。

そして、最後の「ねぇ、マリモ」ですよ。
これはもう反則だね。あれをみて、犬好き(動物好き)がヤられないわけがない。
最初の語りから、オチというか最後が予測できるわけだけど、それでも涙がとまらないのですよ。

人間より寿命の短い生き物を家族にすることで、すでに逃れられない悲しみは控えているわけで、自分も実家での犬と別れてる経験があるから、余計にねぇ。

映画が終わってテロップが流れてる間、一人も席をたたなかったのは、映画に感動して最後までみてるというよりも、涙でぐしゃぐしゃになった表情を外で見られてもはずかしくないようにして、心を落ち着けるのに必要な時間だったっぽい(^^;。

斜め前に座っていた女性は、こっそり目の下あたりの化粧を直してたのが、テロップの明かりに照らされて私には丸見えでした(笑)。

映画館(四階)から出るエレベータでは、同じ映画を見ていた学生カップルが、「一人で観に来ていたおじさんが、ものすごい号泣しててすごかったねぇ」と笑って話しているのが聞こえた。

私の後ろにも中学生グループが座ってたけど、私も彼女たちにそんな風に笑われちゃってたのかしらんと、ちょっと恥ずかしくなってしまったのでした…。

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