住民がいなくなって廃屋の群落となった開拓村で、9体の白骨死体が見つかった。しかし誰もいなくなった村で真相を知るものは森の主のような梟だけ。新藤兼人が原作・脚本・監督を手がけたミステリー。
大竹しのぶ主演。家族は彼女をすごく嫌っているのだけど、私は結構この人のこと女優として巧くて好きだなぁ。
なんというか、まるで北島マヤみたいな感じがして(笑)。
不毛な地で百姓になるしかなかった女が、夫にも逃げられ、娘と二人、飢え死にしそうなほどに追い詰められた。
そこで一念発起して娘と金を稼ぐことを決心する。
なんというか、かなり理不尽なホラーなんだけど、全体に流れるブラックユーモア調のストーリーが受け入れられるなら、楽しめると思う。
最後のスペシャルドリンクを飲んだ後の男たちの声が、それぞれ家畜の声として表現されていたのは、きっと主人公たちが彼らをみる視線がほとんど家畜を見るのと同じ意味合いであるということを示していたのか。
すなわち、自分たちが生きるための必要な殺生、だと。
そう思ってみると、全編とおして主人公母娘は悪気も(個人的な)悪意もなく、淡々と処理していく様子に、なんだか納得してしまうのだ。
最後には女性のしたたかさのようなものを余韻に残していて、不条理劇としては中々うまく出来ていたのではないでしょうか。
大竹しのぶ主演。家族は彼女をすごく嫌っているのだけど、私は結構この人のこと女優として巧くて好きだなぁ。
なんというか、まるで北島マヤみたいな感じがして(笑)。
不毛な地で百姓になるしかなかった女が、夫にも逃げられ、娘と二人、飢え死にしそうなほどに追い詰められた。
そこで一念発起して娘と金を稼ぐことを決心する。
なんというか、かなり理不尽なホラーなんだけど、全体に流れるブラックユーモア調のストーリーが受け入れられるなら、楽しめると思う。
最後のスペシャルドリンクを飲んだ後の男たちの声が、それぞれ家畜の声として表現されていたのは、きっと主人公たちが彼らをみる視線がほとんど家畜を見るのと同じ意味合いであるということを示していたのか。
すなわち、自分たちが生きるための必要な殺生、だと。
そう思ってみると、全編とおして主人公母娘は悪気も(個人的な)悪意もなく、淡々と処理していく様子に、なんだか納得してしまうのだ。
最後には女性のしたたかさのようなものを余韻に残していて、不条理劇としては中々うまく出来ていたのではないでしょうか。
コメント