■「陋巷に在り (13)」酒見賢一
2005年1月16日 小説、活字本
ようやく最終巻です。
文庫で揃えはじめたのが丁度八巻あたりの頃。
それまで順調に単行本から文庫に落ちてたので、定期的に読めると期待していたのだけど、これがどうやら雑誌連載のせいか単行本での手直し(?)のせいか、九巻以降が全然文庫落ちしない状況になって、とても続きが気になったものでした。
しかしそれも、単行本で最終巻が出てからは、文庫化もスムースに進むようになり、感慨深い最終巻に辿り着くことができました。
よかった。
物語として一番盛り上がったのは、やはり子蓉のエピソードだと思う。
登場してから、顔回たちの周りを騒がせていく一連の騒動は凄いエネルギーがあった。
だから、彼女が一種の陶酔から聖天した後は、物語の後片付け的な雰囲気がどこかにあったように思う。
結局いろいろ補足はあったものの、個人的には孔子が魯を出る理由がやはりイマイチ納得できない気がするし、顔回と?がどうなるのか(というか、顔回はあいかわらずだと思うので、?が顔回への気持ちにどう決着をつけるのか)、死にぞこなった悪悦の行く末はどうなるのか。
ぜひとも続きを書いて欲しいところです。
直接の続編ではなくても、彼らのその後がうかがえるようなものだといいなぁ、と。
ともあれ、当初なれない漢字タップリな小説で読むのが大変だったけど、慣れたら面白くなってよかった。
著者の次の作品が楽しみです。
文庫で揃えはじめたのが丁度八巻あたりの頃。
それまで順調に単行本から文庫に落ちてたので、定期的に読めると期待していたのだけど、これがどうやら雑誌連載のせいか単行本での手直し(?)のせいか、九巻以降が全然文庫落ちしない状況になって、とても続きが気になったものでした。
しかしそれも、単行本で最終巻が出てからは、文庫化もスムースに進むようになり、感慨深い最終巻に辿り着くことができました。
よかった。
物語として一番盛り上がったのは、やはり子蓉のエピソードだと思う。
登場してから、顔回たちの周りを騒がせていく一連の騒動は凄いエネルギーがあった。
だから、彼女が一種の陶酔から聖天した後は、物語の後片付け的な雰囲気がどこかにあったように思う。
結局いろいろ補足はあったものの、個人的には孔子が魯を出る理由がやはりイマイチ納得できない気がするし、顔回と?がどうなるのか(というか、顔回はあいかわらずだと思うので、?が顔回への気持ちにどう決着をつけるのか)、死にぞこなった悪悦の行く末はどうなるのか。
ぜひとも続きを書いて欲しいところです。
直接の続編ではなくても、彼らのその後がうかがえるようなものだといいなぁ、と。
ともあれ、当初なれない漢字タップリな小説で読むのが大変だったけど、慣れたら面白くなってよかった。
著者の次の作品が楽しみです。
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