2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件を風化させまいと、ショーン・ペン、クロード・ルルーシュなど世界の映画人11名が集結し、それぞれがそれぞれの視点で事件を創作のヒントとする11分9秒1フレームの短編を監督したオムニバス映画の問題作。

各国で活躍する11人の映像作家による、2001/9/11のテロをテーマにすえた作品群。
一人の持ち時間は、11分 9秒 1フレーム 。

テロを扱った作品は多いけど、これはなかなか面白いものでした。
ルポタージュではなく、テロという事象を作品のどこかに置くという共通項だけで結ばれているフィクション群です。

私の一番のお気に入りは、フランス代表(笑)クロード・ルルーシュの作品。

聾唖者の女性と健常者の男性を描いたものだけど、カット割りのシンプルさと短編シナリオのレベルの高さが際立ってたと思う。

あとは、アメリカ代表(?)ショーン・ペンの作品もユニークでしたね。

妻に先立たれた老人の、都会の狭い陽のあたらない暗い部屋で寂しく暮らす姿が淡々と描かれているだけなんだけど、最後にテロによる影響で彼に降りかかった奇跡と笑いと涙は、とても余韻が残るものでした。

ちなみに日本代表(…)は今村昌平監督。

俳優陣は結構有名な人がおおかったですねぇ。たぶんボランティアなんだろうなぁ。
この作品だけは、直接的に9.11を扱ってませんでした。

非戦のメッセージはわかったけど、ちょっと最後の一言はなんだか浮いてて、違和感を感じた…。
ストーリーも特に新しい感じはしなかったし、ちょっと弱かったなぁ。

しかし、映像でつづられたこのメッセージたちは、それぞれにいろんな立場からの姿を表現していて、なかなか見ごたえのあるものに纏まっていたように思います。

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