1938年、ナチスの迫害から逃れるためにアフリカに来た少女レギーナの一家。お嬢様育ちの母は我慢ができず、父親とのいさかいが絶えなかったが、レギーナは農場暮らしにすぐに慣れ、料理人オウアと仲良くなり、アフリカの地に溶け込んでいく。
大自然に囲まれたレギーナが、スポンジのようにさまざななことをグングンと吸収していく様は見ていてとても気持ちがいい。料理人オウアとの関係も家族のように温かく、アフリカの自然同様、せわしない日々を忘れ、おおらかな心にさせてくれる映画だ。


ナチによるユダヤ人排除の動きから逃れた一家は、ケニアで農場管理の仕事をすることになった。
しかし、現地に馴染みうまくやっていこうと奮闘する父親とは違い、ドイツでの生活を懐かしむばかりの母親は、不満が溜まる一方。
そんな両親の間で、すんなり適応し育っていった少女の視点で描かれたアフリカでの生活模様。

どうやら原作付きらしい。
その原作者の自伝的小説だとかで、弁護士だった父親がナチの手から逃れるために一家でケニアに出国。戦争後、再びドイツに戻ってくるまでの自分たち一家の経験をベースにした物語だそうです。

少女レギーナのクールな演技がいいですねえ。
あとは、少女の家の料理人として雇われた現地の黒人オウア。

彼はケニア出身の俳優さんなんだけど、とても静かな役で、立ち居振る舞いが凄く素朴なのが印象的。
最後に寂しさで心が死んでしまわないように旅立つ、という言うときの瞳の柔らかさがとてもじんわりときました。

ちょっと長い(二時間半)けど、余韻の残るいい物語だったと思います。

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