今日は野田秀樹さんの舞台『RED DEMON』ロンドン・バージョン。
去年ロンドンで上演された舞台の再演になります。

小さな島に流れついた異国人。
島の外に世界があることを知らない村人らは、流れ着いた異様な姿を持つ生き物を、人を喰らう「赤鬼」だと恐れ、排除しようとした。

シンプルな物語です。
言葉が違うということ、姿が違うということ、ただそれだけで人間は恐ろしくもやさしくもなれる。

主人公となる「あの女」や「とんび」など、村人たちは全員英語圏の俳優で、セリフはすべて英語。
そこに流れ着く「赤鬼」の役は野田秀樹。野田さんは赤鬼語(笑)を話すので、彼らのコミュニケーションの差という形がはっきりと出ているように感じました。

劇場ではイヤホンガイドを借りて、片耳からは日本語、片耳からは英語で、途中慣れるまでヒアリングが大変だったけど、映画の字幕とはまた違った感覚ではありました。

シアターコクーンは劇場としては結構小さい方なんだけど、今回は特別ステージとなっていて、より小さい舞台。
その小さな舞台が、小さな島を表現していて、雰囲気がとてもあってました。

そして、プロローグやエピローグなどで表現されていた波の音とたゆたう身体が、しみじみと哀しくて、いい余韻となってました。

チケット取りで頑張った甲斐があって、席は最前列。
俳優さんたちの汗や唾(笑)が間近まで飛んできて、迫力があったなぁ。

今日はロンドン・バージョンで、再来週はタイ・バージョンを見る予定。
英語だとある程度耳に馴染みがあるのだけど、多分タイ語は全然知らない響きになると思う。
この物語でこの音を体験するのは、また楽しみだなぁ。

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