1963年、16歳のフランク・アバグネイルJr. は、両親の離婚を機に家出。航空会社からパイロット情報を入手し、まんまとなりすましたうえに偽装小切手も使いこなす詐欺師になる。16歳から21歳までの間に400 万ドルを稼いだ十代の詐欺師の実話をスティーブン・スピルバーグが映画化。
主役の詐欺師にレオナルド・ディカプリオ、彼を追跡するFBI捜査官にトム・ハンクスが扮して、フットワーク軽い小気味いい芝居でテンポよく見せていく。パイロット、医者、弁護士と変身していくディカプリオのコスプレショーも楽しいし、詐欺のテクニックも魅せるが、生きていくために詐欺師にならざるをえなかった主人公の皮肉な運命、未熟な心、孤独を垣間見せるドラマも興味深い。60年代の風景、衣装など美術も見応えたっぷり。


トム・ハンクスとスピルバーグの名前を劇場公開のときにトレイラーでみかけてからずっと気になっていたのだけど、結局劇場ではタイミングが合わなくて見損ねていた作品。
ようやく先日WOWOWで放送したので、みたのでした。

天才的な詐欺師、というフレーズで宣伝していたと思うのだけど、詐欺の手口そのものは特別高度なものではなかったような印象でした。

それでも主人公が若くしてパイロットや医者に化けていられたのは、ひとえに彼の頭の良さ(回転の速さ)にあったというのが、見ているとわかる。

例えばパイロットとして振る舞うのに必要な知識をちゃんと手に入れたり、身元がバレそうになった時の振る舞いで他人を騙し窮地を切り抜けたりと、機転が聞くというか、情報の応用力と適応能力が高いのね。

詐欺の手口だとか、その後FBI@トム・ハンクスに追われてしまう弱みとか、物語のスケールといった点では多少こじんまりした印象があったのだけど、主人公があれだけ渡り合えてしまった少年(といえるでしょう)だったというのが、凄いです。

後半、主人公が捕まった時のシーンのデカプリオが、なんだか太っててダサい青年に見えたのも、物語のもの悲しさに合っててよかった…かも?(^^;

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