豪華客船で事件がおこる話。

序盤のラブラブ物語は森さんの小説としては、かなり毛色の変わった雰囲気で、初めて読んだときにはびっくりしたものでした(ちなみに今回は再読)。

再読なので、入れ代わりの話であるとか、ミステリ部分のトリックなどは覚えていたから、どちらかというと物語の細部なんかを確認するように読んでいったのですが、そこでちょっと疑問。

大方の表面的な謎は最後に明かしてくれる著者ですが、細かい部分は結構ほったらかしにすることが多いんですよね。
というわけで、羽村建築事務所の見学シーンのトリックがちょっと気になったなぁ。全員関係者なのか、それとも関係ないその人たちも彼が騙していただのか。
ま、些細ではありますけどね。

紅子さんが紫子さんに保呂草さんのことを忠告するシーンはよかったなぁ。
私、あなたのことが好きよ、という言葉で紫子さんに善意を示すところ。
恐らくそう言われてもやっぱり紫子さんはいろいろ考えちゃうんだろうけどね。

次の文庫は四カ月後。
その前に、新シリーズ第一弾が新書で出るそうです。

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