やまじさんの新刊。

この人の漫画って、どちらかというと動きの少ないタイプで、顔の表情なんかも多彩とは正直言えないと思う。

どちらかというと、ポートレートを繋ぎながら物語を表現しているような感じ。
それでも、彼女のその物語のテーマになんとなく惹かれて読んでしまう。

今回もビアンの話で、主人公の感情に沿いながら読んだ。

この著者の場合、主人公の心の動きが一番のメインで、その回りのキャラに関しては足りないと感じるほどに、内面があまり描かれない。

その分、主人公の心がとてもリアルに細かく表現されていて、何を言いたいのか、そのテーマがぼやけることが少ない。

だから、ニキがどんな人であるのか、この漫画だけではわからない部分がとても多いのだけど、それでも私は主人公と同じように彼女に惹かれてしまった。
ミステリアスな格好いい女性が好きなんだろうなぁ。

多作な著者ではないので、また次の作品を目にするのはいつになるのか。
楽しみにしている。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

日記内を検索