こんにちは

2004年7月8日 エッセイ
自分は新しい環境に入っていく、ということがとても苦手だ。

学生の時は、入学卒業という大きな区切りで強制的に周辺環境がリセットされるし、ほぼ毎年クラスがえがあったりして、知人友人が入れ代わる。

それでも、友人であるとか、同級生であるとか、そんな関係性は、自分の好みで親しい人を選べるわけだし、嫌な人とはそれなりの付き合いで済んでいたから、なんとかなっていたという感じ。

ところが、就職してからとなると、これはもう排除しようのない人間関係がどうしてもでてくる。

好き嫌いというか、やっぱりどうしても性格的に合わない人というのは存在するもので、そういう人とも仕事上では付き合う必要がでてくる。

偶然、周囲の人間関係に恵まれて楽しく過ごすことができたとしても、数年毎に環境の変化が訪れて、また一から人間関係を作り直したりする必要に迫られたり、そういう部分がとても自分は負担。

それでも、依然ストレスではあるものの、ようやく最近はその対処を自分で習得してきたように思う。

他人に対する接し方では、極力ビジネスライクでいくこと。
感情的な関わり合いは、少なくとも最初から求めないし求められても対処できない自分を自覚したから。

何を要求されても、とにかくトライ、チャレンジしてみること。
自分にできないことは経験上わかっている。でもできることのすべては、把握していない。初めての事に接する場合は、とにかくやってみないと自分との相性がわからないから。

未だにどこか幼い部分を抱えてる自分を自覚している。
いわゆる大人の対応というものを出来ない、またしたくない自分がいるのもわかってる。

そういう部分を自覚しつつ、社会という漠然とした中をなんとか泳ぐすべを、やっと自分なりに習得してきたんだなあ、と、ふ と思った。

一般的というカテゴリには到底属さないイレギュラーな私は、やっぱり新たな人間関係を築くのは苦手だし、年配の人と常識の話をするのは苦手で居心地が悪いけれども、それでもそのやり過ごし方というか、お互いにダメージを与えないようなやりとりの術を身につけてきたと思ったのね。

ついこの間までぬるま湯に逃げて停滞に身を潜ませていたから、余計に環境の変化とその予感に対して、自分が思いがけずに動けることを知って、びっくりしてしまった。

知らなかった自分に会えて、ちょっと新鮮で、驚いて、そんな話を相棒としたら、「あるある、そういうの」。

「どこから出てくるのかわからないけど、ある時突然新しい自分が出てきて、そうやって動く自分とそれを客観的に眺めてびっくりしてる自分に遭遇したりするんだよ」

そうそう!
まさにそんな感じ。

あんまりに似たような経験を持っていたので、それにもまたびっくりしちゃったけど、皆そういうものなの?

私はこういう人なのよね、ってもう性格とか確立されているような気がしていたけど、実はそんなことなかったんだなあって思った一日。

では、また。

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