これで、このシリーズは終わりなのかなあ。文庫落ちするまで六年もかかっているのに、ハードカバーのほうでは続きが出たとも聞かないし…。

<私>も成長して、社会人となってしまったから、これで終わりだとしても納得はできるけれども。

しかし、今回の話はちょっと後味が悪かったです。
中篇が三本収録されてますが、最初の「山眠る」、次の「走り来るもの」は、扱っている事柄がこのシリーズに求めている方向性とは違うものに私は感じたので、それでとても後味…というか違和感を感じてしまいました。

<私>には、あまり人間の暗い部分にわざわざ関わらせたくないのよね。
いまどきあり得ないぐらいに古風なキャラとして描いているせいもあるけど、そんな風に感じます。

でも、彼女の仕事としてとうとう円紫さんと仕事ができるまでに成長した姿を見れたのは嬉しかった。
私は全然落語のことはわからないけど、解釈に関する二人の会話を読んで、とても興味を持ちました。

丁度自分の中で古典芸術に興味が向いている時期なので、なにか接してみたいなあと思ったのでした。

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