1974年のTV放映開始から10年、長かったヤマトの航海は本作を持って終了する。その後もキャラクターや時代設定を改めての続編はあるが、古代進ら初代乗組員たちの物語はこれにて正真正銘の完結となった。西暦2203年、地球征服を画策するディンギル帝国により、水惑星アクエリアスが地球へ迫る。ヤマトは地球水没の危機を救えるのか。

先週のヤマト週間で、相棒は全部チェックしていたみたいだけど、私は当時ほとんど見てたので、パスしてたのでした。
でもこの完結編は見てなかったのよね。

当時は丁度活字にハマりはじめた頃で、アニメ映画もノベライズを良く読んでたのでした。この映画も見てなかったけど、初めて文字で接するヤマトで、とても印象に残ってたのでした。

当時のアニメ映画の特徴なのか、まずプロローグの最中から原作者の名前とかのスタッフロールが出るんだけど、そこでちょっとびっくり。

SF考証として、豊田有恒さんのお名前があるじゃないですか〜。
ほえ〜。
なんか、こんなところで名前を見るとは思わなかったわ。

そしてはじまったのが、なんだか大層なSF設定のモノローグで、なんだかツッコミどころ満載。

小説だと文字でいろんな補足があって、なんちゃって度も許容範囲でしたが(^^;、アニメだと短い時間で絵にする必要からか、設定を語りきれてないっていうか。

おかげでもう、笑いっぱなしです(^^;。

とはいえ、アクエリアスの綺麗な描写とか古代クンのヘタレぶりとかそれなりに楽しいところもあって、ヨシ。
そして、個人的に最大の見どころが島さんの最期なのです!!!

いや、ここはね。
本を読んでた時感動しちゃってね(笑)、これで島さんのファンになったのよ。

敵の攻撃をうけて怪我をした島さん。
でもその怪我に気がつかなかった古代クンは、どうしてもコスモタイガーを飛翔させるためにヤマトを浮かせる必要があって、島さんに操縦を頼むのです。

レーザー銃で撃たれた怪我は、患部が熱で焼かれるために、刃物の怪我とは違って多くの出血がないのですよ。
だから島さんは他の人にも怪我に気づかれずに席に戻って、苦痛に顔を歪めながらも、必死の操作。
そして無事にヤマトは浮いて、コスモタイガー出撃。

でもここでの無理がたたって、皆が島さんの怪我に気がついたときには既に手遅れで、「古代、雪を幸せにしてやれよ」と言い残して、ガクッといっちゃうのよね〜。
くううう〜。

そしてクライマックス。
今度こそ本当の最期となってしまった沖田艦長の雄姿は威厳漂う素晴らしいものでした。

波動砲のエネルギー爆発と、アクエリアスの荒れ狂った水、そしてヤマトの沈没。
これはもうね、すごく胸にせまるものがありましたね。

途中途中でホント、ありえないぐらいの嘘とかツッコミしまくりだとか、散々笑ったのに、でもやっぱりこの沈没のシーンまで見ちゃうと、全部許せちゃうのよね。
ああ、ヤマトだわって。

なんか自分でもこんなに感動するとは思ってなかったから、意外だけど。

やはり偉大だったのねえ(笑)。

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