押井守が『Ghost in the Shell / 攻殻機動隊』以来の沈黙を破って監督した実写映画。全編をポーランドでロケーション撮影し、それをデジタル画像処理システム・ドミノで加工。現実世界と仮想空間を描写してみせた、実験的な意欲作。

以前知人から借りて見た映画でしたが、その時の印象がよくていつか自分でも手にいれようと思った作品。
というわけで、ゲットしてしまいました。

私はもちろん、その物語とか映像の使い方とか世界観とか、いろいろと気に入ったからこそ手にいれたわけだけど、これは実際興行的にはかなり失敗したことでも有名(笑)。
ま、実際一般ウケはしないだろうな、と私も思う(^^;。

そういえば、ホテルビーナスでは監督が異国(どこの国でもない)の物語にしたかった、というようなことをコメントしていたような気がするのだが、私からすると俳優が日本人である限り(しかも有名)、どうしたって完全な異国の物語にはなり得ないよなあ、と思う。

そういう意味で、この映画は監督は日本人で作品テーマも日本人というベースがあってのものだと思うものの、映像表現も俳優も話す言語も違うため、それこそぴったりと「異国風」という雰囲気が感じられる。

この映画はポーランド人俳優を起用して、ポーランドでロケをしたことはすでに有名なことですが、確かにこれは日本では録りえない映画なんだろうなあ。

この映画だけだと物語は難解に感じるだろうけど、実は映画を観る前に事前に小説版のほうを読んでいたので、世界観に関する予備知識はあった。だからこそ楽しめた、という部分も多分あると思う。

これから観る人は、もしかしたら「ウィザードリィ」の世界観を知っているとわかりやすいかも(笑)。

ちなみに小説版は、監督自ら書いた小説だけど、映画の後日談という体裁をとっている。映画の主人公は小説では脇役となって出てくるのだけど、その構図がとても巧く書かれていて、面白かった。

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