発売した時に買おうかどうしようか迷ってやめたのに、結局買ってしまった…。

この著者の物語って、とてつもなく変でおちゃらけててナンセンスな香りがぷんぷんしているのに、その後ろになんというかとてもどっしりしたものを感じる気がする。

たとえば可聴域にぎりぎり含まれるぐらいの重低音にハっと気がついた瞬間、みたいな。

いいなあと思ったのは、最初の話。
マニッシュな彼女が最後に化けるシーンは、なかなか絵の雰囲気もあっていてよかった。
それと、演劇部の部長のエピソードも静かでよかったなあ。

思春期の演劇部の女の子の連作というと、吉田秋生『櫻の園』を思い出す。こちらの方が、全体に静かな雰囲気だけどね。

そして、なんとなく、私は西炯子とよしながふみには、なにか通じるものがあるような印象を受ける…。

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