「ロレンス」の出現は20世紀の事件であった。第一次世界大戦下、ドイツと手を組んだトルコ帝国の圧政下にあったアラブの独立に燃えたT.E.ロレンスは、独自のゲリラ隊を指揮し、アラブの救世主と称えられるようになる。しかし、やがて英国軍上層部に利用されていたことを知る。そして、味方と思っていたアラブ人たちもまた…

ようやく見終わりました。

昔の映画は長いのよねえ。
「マイ・フェア・レディ」とか「サウンド・オブ・ミュージック」とか、途中でインターバル(休憩)が入るんだよね。

映画館で休憩って想像もつかなかったけど、先日「王の帰還」をみたときは、さすがに休憩が欲しかった…(笑)。

さて、で、これですよ。
ピーター・オトゥール、スゴイです。

イギリス人である自分、アラブの人たちの生き方、政治的な板挟み、背徳的な喜びへの葛藤、などなど。

実際のイギリス軍の植民地戦争を舞台にしつつも、ロレンスという一人の複雑な人物の人生の一コマを四時間にも及ぶ壮大な映画として纏めたのが、もう素晴らしいよね。

そして、ロレンスを演じたピーター・オトゥール。
ロレンスが次第に自己を喪失していき、そしてその快楽に溺れるように闘いに身をおきつつも、狂うこともできずにアラブのために自国との交渉にたとうとしていた姿に、圧倒されます。

特に、クライマックス付近で闘いの中で恐ろしいほどの笑顔を浮かべながら銃で降伏する男たちを撃ち殺し続けたシーンは、壮絶なものがありました。

映画だけだとロレンスという人物の一端しか見えないのだけど、それでもやはり価値はあるといえるでしょう。

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