てのひら

2004年2月27日 エッセイ
母は奇妙な潔癖症でした。

外から家に帰ったあとの手洗いにはうるさかったし、家の中でお金(コイン)を触ったらすぐに手を洗えと教育されました。誰が触ったかわからないようなものは汚い、ということらしい…。

整理整頓が大の苦手な母は、家の中はいつもごちゃごちゃしていて、そういう部分はマイペースなB型そのものな性格でしたけどね(笑)。

で、その影響だと思うのだけど、私は手が汚れる食べ物を食べるのが苦手です。

食卓でカニを食べるのなんかが顕著ですが、実は自宅を出るまでカニを食べるときは全部殻を父にむいてもらってました(^^;。
面倒だったってのももちろんありましたけど(^^;、最大の要因は手が汚れるのが我慢ならなかったから。

カニの場合、指先というレベルじゃなくて、手のひら全体が汚れるでしょう? あれが、もう嫌で。
しかも下手をするとテーブルも汚れまくりだし、そういうのがなんか許せないのね。

今でこそようやく妥協点をみつけまして、自宅で茹でカニを食べるときには自分専用の大きめの濡らした布巾を用意しています。
最小限の指と手のひらをつかって殻をむいて、身を皿にうつして、手を丁寧にふいて(笑)、箸でいただく、と。

もちろん、カニ以外の食べ物は一緒には食べられません。
他のおかずがあっても、カニだけ先に食べてから(あるいは皿にとってから)、一旦洗面所で丁寧に手を洗って、食事再開です(^^;;;。

そこまでして食べなくてもいいんでしょうけど、だってカニ好きなんだもーん(笑)。

そういうわけで、中華料理なんかでもエビやカニの殻付きで調理するタイプのメニューはとても苦手なんですよね。

結婚式などで定番のロブスターですが、そんな私はナイフとフォークで綺麗にはがして食べるのが、巧くなりました(笑)。
海老の殻付きもよく遭遇する料理だけど、これも箸などで上手に食べる技を習得しています(笑)。魚の骨や皮のも、箸でちゃんと処理できます。

必要は発明の母といいますが、味が好きなだけに自分でなんとか食べる方法を編み出したようなものです。

こういうのって、やっぱり慣れというか、クセというか…。
そういうものって、ありません?

では、また。

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